富士山への想い

Mt.FUJI

富士山山頂部に溜まったゴミを清掃しようとしています。

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富士山の五合目まで車やバスで行ったことはありますか?
八合目にある山小屋に泊まって頂上まで行ったことがあるでしょうか。ご来光は見ましたか?
2023年夏の富士登山解禁と合わせて、観光客でごった返す姿が何度も報道され、
山道に寝袋で寝る様子や、禁じられている焚き火をするなどのマナー違反が散見されました。
気楽にサンダルとTシャツで登って低体温症になる患者もいました。由々しき状況です。
ある程度登山客の数を管理し、五合目の快適さを確保しながらCO2から自然を守るために、
新しい交通システムの導入を検討するタイミングが来ています。
そうでないと、2019年度に500万人が押しかけている富士山五合目がパンクします。
元々、電気も通っていないし、上下水道もないのですから。

そこで考えられるのが、黒部・立山や上高地で実施している、
ある程度の高さから公共交通機関に乗り換える方法です。
入山管理が容易で、料金の中から清掃や医療などの整備費用も捻出できます。
富士山の場合は五合目まで通っている有料道路のスバルラインの上に
ARTという新交通システム(タイヤで走る列車)を通す方法が検討されています。
スイスでは、100年以上前にアイガー北壁の裏側にトンネルを掘って鉄道を敷き、
3400メーターハイのスフィンクス展望台を設営した際に、電気と上下水道を通しました。
富士山にも、こうやってCO2削減の象徴になってもらいたいものです。

世界遺産である富士山のゴミ問題、トイレの問題、宿泊問題、輸送問題は大事です。
藤原は、富士山五合目までの新交通計画実現のための応援団をやっています。
来年度から、まず、富士山山頂部に溜まったゴミを清掃する活動を始める予定なのですが、
このムーブメントをサポートする主体を「Mt.FUJI Foundation (MFF)」と銘打ち、
すでに10年以上続けて13校の学校を設立したラオスでの「WANG 希望の学校基金」と同様、
私的な基金としてスタートさせます。

撮影:山小屋「太子館」の井上義景氏

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