よのなかフォーラム
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タイトル 人生、山あり谷あり
投稿日: 2020/06/13(Sat) 23:46
投稿者USA

僕は17年ほど前、大学卒業と同時にある会社に入社しました。現在でも年収が日本一高いと言われている会社です。その会社をAと呼ぶことにします。なぜAを選んだのか?それには理由があります。
それは僕がリクルートに憧れていたからです。
僕は就職活動の傍らよく本を読んでいました。その時に藤原さんの「処世術」を読みリクルートという会社の存在を知りました。
「バリバリ営業して自分を高めたい」
本を読んだり就職活動を通して僕はそんな風に思うようになり、その願望を実現できる会社を探していました。いろんな業種の面接に臨みましたが、その中でもAの雰囲気は良かったし社員の方々も僕にはとてもカッコ良く映り、面接が進むにつれて僕はどんどんAに惹かれていきました。Aでの面接は順調に進みました。人事役員との最終面接のことです。僕はその役員の方にこう聞かれました。
「なぜうちを受けたの?」
僕は正直に答えました。
「リクルートのような会社に憧れがあり、営業に興味があったのでAを受けました」
そしたら役員の方がこう言いました。
「私は元々リクルートで働いていたよ。Aはリクルートの雰囲気にとてもよく似ているし、きっとあなたに合っていると思うよ」
その一言で僕はAに入社することを決意します。

「さぁ、夢と希望を持ってこれから頑張るぞ!」と思っていたその矢先です。あることが僕を襲います。不眠症です。
入社と同時に原因不明の不眠症に襲われ、それは退社するまで僕を襲い続けました。眠ろうとすればするほど眠れない。何が原因かもわからない。わからないから対処の施しようがない。周りの社員の方も家族も心配してくれるのですが一向に改善されない。病院にいっても「もっと頑張りなさい」とだけ言われ意味もなく血液採取される始末。
地獄でした。
眠れない日が続くとまともではいられず頭がおかしくなりかけました。朝の出勤時にホームで並んでいた時「楽になりたい」と思いました。それくらい追い込まれていたのです。こればかりは経験した人にしかその苦しみはわからないと思います。
両親の説得もあり何とか最悪の事態にはならずにすみましたが、僕は会社を辞めることを決意します。入社してわずか半年です。
誤解して欲しくないのはAは素晴らしい会社です。ただ今にして思えば、当時の僕には社会人としての覚悟がなかったのだと思います。理想ばかりを追い求め頭でっかちになり、いざ働くという現実を前にした時にまだまだ未熟な僕の身体と心が無意識に現実を拒否したのだと思います。

僕は失意のもとわずか半年で会社を辞めました。しかし食うためには働かなくてはなりません。いつまでも親に甘えるわけにはいかない。
だから次の仕事を探すにあたり、僕は冷静に自分を見つめ直しました。わずか半年で音を上げた僕にとって重要なのは、「何がしたいのか」ではなく「何ができるのか」でした。
バリバリ営業をしたいと思っていても身体と心がそれを拒否したのです。だからこそ「一体僕には何ならできるのか」を考えたのです。
昔からコツコツ努力することはできた。ならば法律を扱うような知識をコツコツ積み重ねる仕事ならばこんな僕でも役に立てるのではないかと考えました。
それから猛勉強して公務員試験を受験し、幸いにも合格することができました。もう今の職場で15年ほど働いています。仕事にも家族にも恵まれ、今はとても幸せな日々を送っています。

さて、前置きが長くなりましたが、僕はなぜ自分の恥部をこのような場で曝け出しているのでしょうか。
それは僕の弟が現在メニエール病を患い、仕事ができない日々が続いているからです。弟は昨年転職したのですが、慣れない仕事や家族のことなどいろんなことがおそらく重圧としてその肩にのしかかり、そしてパンクしたのでしょう。
本当に苦しそうで、右耳の低音がほとんど拾えず、突然目眩が襲ってくるようなのです。
でも僕にできることなど何もありません。こればかりは弟自身が自分の身体と向き合いながら、そして家族と助け合いながら自分で解決するしかありません。
僕は弟を食事に連れ出し自分の恥部をすべて曝け出しました。そして一言こう言いました。
「人生、谷があれば絶対山が訪れるよ。今の地獄をそのうち笑って語れる日が必ず来るから」
これは誇張でもなく僕の本心です。ここでは語りませんが僕は仕事以外のことでも何度も挫折や苦労を味わってきました。しかしその度に奇跡的な出来事が僕に起こりました。
藤原さんにお会いできたのもその出来事のひとつです。何度も挫折と復活を経験するうちに、挫折が来たとしてもこの後どんな奇跡が待ってるのかとワクワクしたりします。
弟にもそんな話をしたら少しばかり元気を取り戻してくれました。
Aを辞めたときは地獄でしたが、その経験が少しでも弟の役に立ってくれれば良いと兄として切に望みます。


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