よのなかフォーラム
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タイトル 伊豆の踊子
投稿日: 2020/02/01(Sat) 00:40
投稿者USA

『伊豆の踊子』(新潮文庫)川端康成

古典は正直難しいですね。
今回で古典チャレンジは10作品目ですが、内容がスッと頭に入ってくる作品と、そうでない作品とではその差がとてつもなく大きいのです。「伊豆の踊子」は僕の中で後者です。

この作品を理解するには、まず川端康成の生い立ちを理解することが必要だと思います。そして踊子である旅芸人が当時の社会的地位としてどうであったかも理解する必要があります。
主人公はおそらく川端康成本人だと思います。川端康成は身内を若い頃から亡くし、ほぼ孤児のような状態でした。そんな彼が当時は決して社会的地位が高くはない踊子たちを前にしてどのような感情を抱くのか、またその感情はどこから来るものなのか。その解釈はおそらく無限にあると思います。

「砂の女」「城の崎にて」「銀河鉄道の夜」「伊豆の踊子」を読んでこれらの作品には僕の中で共通項があります。それは内容がすんなりとイメージできないということです。しかし同時に気づいたことですが、イメージできないということはそれだけ人によって解釈が異なるということなのかもしれません。
解釈を自分なりに味わうことを文学というのかなと感じるようになりました。

一方、「人間失格」「細雪」「沈黙」「あすなろ物語」「こころ」「潮騒」は情景を頭の中にありありと思い描くことができ純粋に楽しむことができました。
ということは、これらの作品は僕にとって文学ではなく何なのだろうか。そんなことを考え哲学に耽る今日この頃です。

『本を読む人だけが手にするもの(古典編)』自薦または他薦50冊のうち10冊目の書評


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