よのなかフォーラム
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タイトル インスピレーション童話『夢に活きる』
投稿日: 2019/11/09(Sat) 20:21
投稿者USA

僕は小さい頃から誰よりも車が好きだった。
僕は生まれた時から足が悪かったから、いつもお母さんが車でいろんなところに連れて行ってくれたんだ。
僕は足が悪いから自分で運転することはできないけれど、いつか僕は自分が運転しなくても勝手に動いてくれる車を発明するんだ。
その車に僕のお母さんを乗せてあげてうんと遠くまでつれていってあげる。
それが僕の夢。

僕のおうちはお金持ちじゃなかった。だけど僕は僕の夢のためにたくさん勉強がしたかったから、そのお金のためにお母さんは朝から晩までいしょうけんめいに働いてくれた。
僕は車のことをもっとよく知るためにアメリカにいたんだ。
そのときだった。
お知らせがとどいた。
お母さんが倒れた、と。
とてもいっしょうけんめい働いたからお母さんは疲れちゃって、そして、もうすぐ死んじゃうって。
僕はあたまが真っ白になった。
僕は少しでもはやくお母さんのところに帰ろうと思った。
そしたら手紙が1枚僕に届いた。お母さんからだった。

こうすけへ
「あなたが楽しそうに嬉しそうに夢の車を追いかけていることがお母さんはとても嬉しかったよ。あなたはいつも足が悪いことが嫌で、そのことが嫌で仕方なくて、小さいころはいつも暗かったの。あなたが暗いことはお母さんが悪いんだって、そう思ってしまって、お母さんもとても苦しかった。でもあなたが車に乗っているときだけはとても楽しそうで、笑顔で。そしてあるとき、あなたはこう言ってくれたの。
いつかお母さんを僕が発明した車でどこでも連れていってあげる、って。
そういってくれたとき、お母さんは涙が止まらなかったのよ。その嬉しさにくらべたら、お母さん、働くことなんてちっともつらくなんかなかった。
お母さんは倒れちゃったけど、こうすけ、このことはあなたのせいでもなんでもないのよ。だからあなたはアメリカにいて夢を追いかけなさい。帰ってきちゃダメよ。
こうすけ、ありがとう。
お母さんはあなたのおかげで生きる力をもらいました。ずっと愛してる。」

(著者あとがき)
この童話は「将棋の子」からインスピレーションをもらいました。
この童話に少しでも興味をお持ちいただけたらぜひ「将棋の子」をお読みいただけたらと思います。


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