よのなかフォーラム
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タイトル 素晴らしい質問ですね
投稿日: 2019/06/16(Sun) 06:26
投稿者カズ

 昨日講演した上越市の高校生のようですが、まず、この場に質問してきただけでも「えらい!」です。だから、真面目に答えますね(微笑)。

> 情報編集力の重要性、これは本当に大切。
> では、学力たる情報処理能力を高める意義とは何でしょうか?

 講演の中でも7:3くらいのバランスで、両立が必要と言いました。
 詳しくは『僕たちは14歳までに何を学んだか』(SB新書)を図書館で借りて読んでみてください。高校生でもまだ間に合いますから。

 情報社会では、生活でも仕事でも、情報の処理が必要なことが山ほどあり、それを高い情報処理力で効率良く速く正確に片付けて、できるだけ情報編集力を発揮してクリエイティブになる必要があります。
 実際、父母に聞いてみればわかりますが、会社や公務員の仕事は処理側での仕事時間が7割から9割に達するものもザラですからね。

 また、ディベートやブレストでも、記憶力にものを言わせて知識がある方が豊かに発言できるでしょう。
 だから、大学受験にかかわらず、一度「これ以上勉強できない」というくらい徹底的に勉強して処理能力を鍛えることを勧めます。自分の脳のメモリーを鍛えるためです。

> また情報処理能力と情報編集力には因果関係があるのでしょうか?
> それとも、単なる相関関係で、独立したものなのでしょうか?

 良い質問ですね。
 双方は関わっていると考えます。

 普通の人は、処理脳が先で、編集脳はあとの話だろうと思うようですが、これは同時に鍛えられるものです。
 講演でも10歳までにどれだけ豊かに遊んだかが「情報編集力」のベースになると話しましたが、外遊びから得られる「空間認識(例えば、木登りをして同じ対象が上から見るとどう見えるか=鳥瞰図の認識)」を鍛えた子は、空間を扱う3次元の図形問題を解きやすくなります。平面図形の問題に対して、「補助線」が見えてくる勘も、遊びの中で情報編集的に鍛えられていくように思うのです。

 この辺のことも、『僕たちは14歳までに何を学んだか』の終章で「頭がいいって、どういうことなんだろう?」で詳しく語っていますので、覗いてみてください。

 長文の問題を解く場合も、処理側で「読解」し問題を理解した上で、編集側で「自分の意見/仮説を作文する」ことになりますが、知識がなければ、そもそも良い文章は書けないでしょう。

 最後に、受験する大学の過去問をなぜやるのかにも触れておきましょう。
 入試問題というのはコンピュータが自動的に作問したものではなく、人間である教授陣が「ああでもない、こうでもない」と悩みながら作るものです。だから、大学ごとにクセが出る。
 問題は教授が作るのだと考えれば、その教授陣との勝負になります。だから、よく出る領域があったり、全く扱われない分野があったりするのです。

 相手があって勝負するのだから、ゲームと同じように相手のキャラを想像し、勝利するように勉強しましょう。想像力(イマジネーション)を鍛えるということ。そうすれば、記憶力に物を言わせた受験勉強をしながら、情報編集力も鍛えられますから。

 健闘を祈ります!


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