よのなかフォーラム
[記事リスト] [新着記事] [ワード検索] [過去ログ] [管理用]

タイトル 先入観と事実
投稿日: 2019/05/06(Mon) 21:17
投稿者カズ

 私たちが日常触れ合うニュースのほとんどが悪い方のニュースであることから、世の中がどんどん悪くなっているような先入観に支配されてしまいがち。
 ところが、世界は確実に良い方に進展しているし、事実、乳児死亡率や貧困や飢餓の問題をデータで見ても、全体的にどんどん良くなっていることがわかる。

 例えば、ほとんどの人は犯罪が増え続けているように思っているが、アメリカでさえも、事実としては犯罪件数は減っている。

 世界は確実に改善されている、という事実をTEDやダボス会議を含め、世界中でプレゼンしている著者の著作が『FACTFULNESS ファクトフルネス』(日経BP)だ。

 膨大なデータ検証に基づいて分析しているのだが、非常に見やすいグラフを使っているので、説得力がある。買って読んだ方が良いが、図書館でも立ち読みでも、78〜79ページの「減り続けている16の悪いこと」と80〜81ページの「増え続けている16の良いこと」のグラフを読むだけで、この本の趣旨がわかるし、世界は決して悪くなっているわけではないことが理解できる。

 ちなみに、「減り続けている16の悪いこと」には、石油流出事故、HIV感染、乳幼児死亡率、戦争や紛争の犠牲者、飛行機事故の死者数、核兵器、大気汚染、飢餓、オゾン層の破壊などが含まれる。
 
 いっぽう、「増え続けている16の良いこと」には、自然保護、農作物の収穫、女性参政権、科学の発見、識字率、女子教育、安全な飲料水、予防接種、小児がんの生存率、絶滅危惧種の保全などが含まれる。

 また、この本の表2、表3にあるグラフ(バブル・チャート)は出色。
 縦軸に平均寿命、横軸に1人あたりの国民所得をとって、各国を人口の大きさのバブルで描いて並べているカラーの図解だ。さてさて、日本はどの辺りにいるか?

 最後に、この本の表3、表4の図も素晴らしい。
 世界中の人々を4つの所得レベルごとに5枚の写真で「豊かさ」別に表現しているのだが、移動手段に目をつけると、その差が一目瞭然になる。 
 裸足やサンダルで移動するか、自転車か、バイクか、それとも自動車か、という視点だ。

 本屋さんでこの本を手に取ったら、まずは表4部分にある、この組写真だけでも眺めてみるといいだろう。
 その価値はある。

 


- 関連一覧ツリー (▼ をクリックするとツリー全体を一括表示します)

- 返信フォーム (この記事に返信する場合は下記フォームから投稿して下さい)
おなまえ
Eメール
タイトル
メッセージ   手動改行 強制改行 図表モード
参照先
暗証キー (英数字で8文字以内)
  プレビュー

- 以下のフォームから自分の投稿記事を修正・削除することができます -
処理 記事No 暗証キー