よのなかフォーラム
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タイトル Re: 2つ目の坂へ進むための最初の坂の下り方
投稿日: 2019/03/18(Mon) 07:26
投稿者カズ


> 会社員第2タームの坂に向かうために、捨てるべきもの(プライド?今の立場?処遇?)は何だとお考えでしょうか。

 『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済)に載せましたが、サラリーマンが得ている報酬には4象限(2by2)あり、「報酬マトリクス」と呼んでいます。
 ツイッター/フェイスブックとも1月15日に、この図を公開していますのでご覧ください。

 横軸は、右方向が「経済的な価値(年収やストックオプションなど)」で、左方向が「経済的でない価値(自由、家族との時間、仲間と遊ぶ充実感など)」です。
 縦軸は、上方向が「組織的なパワー(昇進重視の権力志向)」で、下方向が「個人的なパワー(自分に付く技術重視のプロ志向)」です。

 通常、入社してから20代、30代は、この図の中心から右上に向かうベクトル上で動きますよね。配属された部署でか邁進し、昇進して早く年収を上げたいからです。社長への道と言ってもいいかもしれません。

 私の場合は、そうしていたら30歳で心身症の一種の「メニエル」を発症し、それ以上右上には進めなくなったので、下方向、つまり個人的なパワー重視に切り替えました。
 つまり、「権力」を捨てて「技術」を磨く道を探ったということになります。
 さらに、ヨーロッパで成熟社会の有り様を学んだ後、40歳で会社を辞めてフェローになります。この時点では、「保証」を捨てて「自由になる時間」を取り、「テーマを追う仕事の仕方」に切り替えたことになります。

 基本的にはサラリーマンは、昇進による「権力」と会社に属して得られる「保証」が魅力なわけですから、この一番美味しい「権力」と「保証」を捨てる気で人事部と取引すると、「経済的でない価値(自由な時間など)」が得られたり、プロへの道が開けたりすると思います。
 キャリア形成も、組織との取引ですから。

 また、自分が40代になり、次の50年で(後半戦に)どのような仕事の仕方をして、どのように生きるのか、自分ベクトルをはっきりさせるために考えるべきことは、そのベクトルの方向性です。

 上記の4象限は、それぞれ
 右上:「力」を武器に生きる「社長型」
 右下:「技」を武器に生きる「自営業/プロ型」
 左上:「つながり」で生きる「NGO/NPO/公務員型」
 左下:「好き」で生きる「研究者/趣味/オタク型」
 に分かれますよね。

 自分が今、どこにいるかではなく、どちらを向いて走るのかを見極めることが大事です。
 私自身は、30代でリクルート事件とダイエーグループ吸収事件を経験して「雇われている身では社長になってもナンボのもんじゃ」と思っちゃったことと、子どもが生まれて「40代からはテーマを追いかける仕事の仕方をしたい」と強く思ったことが、「自営業/プロ型」への道に自分を導きました。

 こういう思考法と実際にやってみて無限の修正をかける「修正主義」の生き方こそが、「働き方改革」の本質だと考えています。
 生き方や子育てに「正解」はありませんからね。


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