よのなかフォーラム
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タイトル Re: どんなよのなかにしたいか
投稿日: 2018/09/25(Tue) 16:35
投稿者カズ

>  藤原さんはどんな人を育てたい、どのようなよのなかにしたいと思って、トークライブをされていますか?

 いろいろ難はありますが、基本的には、日本は住み心地の良い社会だと思います。
 先日も、ある調査会社の調べで、75%が今の生活に満足していると答えたとありました。

 でも、もうちょっと「柔らかい」ほうがいいかなと考えています。
 杓子定規の答え、教科書的な答え、常識的な前例主義、正解主義、事なかれ主義ではなく、少しだけ想像力を働かせて、人と人の関係をクリエイティブに楽しめるような社会です。

 そのためには、「サラリーマン」という職種(処理業務)の意識で働いている人が減って、組織に従属して働いているのではない「自営業」の意識で働いている人が増える必要があるのかな、と。そうなれば、会社責任ではなく、自分の責任で動ける人が増えるでしょうから。
 会社人間ではなく会社内「個人」、組織人ではなく組織内「個人」の目覚めのために本を出版し続けているのはそのためです。
 
 だから、子どもたちには、正解や正解らしいことを無条件に受け入れるのではなく、クリティカル・シンキング(複眼思考)で上手に疑う力が必要になります。
 地域社会の多様な大人が学校の運営に関わることや、講演ライブで体験していただいた「よのなか科」のような、正解が一つではないことを大人と子どもが一緒にブレストしたり、ディベートしたりして学ぶアクティブラーニングの機会が増えることが条件でしょう。

 一条高校では生徒から、スマホを通してもっと意見や質問、授業に対する評価を先生側に逆流(フィードバック)させる工夫もしましたが、これも生徒が自由な意見を発言する練習機会を増やして、自由な個人として人生を拓いていくのに必須の「思考力・判断力・表現力」を養成するためです。

 ただし、正解主義、前例主義、事なかれ主義を蔓延させている一つの原因である日本の学校システムの支配力は、3割以上を占めるベテラン教員の退役と児童生徒の多様化で、自然に弱まっていくでしょうから、標準化圧力が下がって、自由度が上がることはもはや避けられないと思います。
 このことは一方で、黙っていれば「上質の普通」を7割生み出せた社会システムが変質して、中間層が上と下に分離すること(格差が広がること)も意味しますけれど。

 あとは、そんなに大それた理想論ではなく、学校の校長があらゆる挨拶や式辞で原稿を神社の祝詞(のりと)のようにのっぺりと読むのではなく自分の言葉で語るようにしてくれないかとか、若者がスマホの指示通りに犬のように動くのではなく、スマホとの距離をとって、時には自分の判断で動いた方がいいんじゃあないかとか、細かくて具体的なことが気になる程度です(微笑)。


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