よのなかフォーラム
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タイトル 本を読む人だけが手にするもの
投稿日: 2018/09/17(Mon) 22:04
投稿者USA

『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社 藤原和博著)で推薦されていた本を全て読み終えました。
最初に書評を投稿させていただいてから7カ月が経過しました。
総論として以下の3点を述べさせていただきたいと思います。
1特に印象に残った本
2本を読むことで手にしたもの
3自分の変化

1特に印象に残った本
(1)『昭和史』(平凡社)半藤一利
太平洋戦争の何が過ちで、その過ちから何を学ぶのか。戦争を知らない若い世代は特に必読です。上巻だけでもいいので読んでいただけたらと思います。
(2)『貧困のない世界を創る』(早川書房)ムハメドユヌス
資本主義が我々に多くの問題や課題を突きつけている状況でどう挑むべきか。ひとつの道筋を示してくれています。いわば固定観念からの脱却です。あまりにも感化されたので原著も読みました。
(3)『奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』(幻冬舎文庫)石川拓治
僕には木村さんとモハメドユヌス氏がダブって見えました。おふたりに共通するのは固定観念を覆し、常識を疑い、不可能を可能にすること。そこに私心や慢心は露ほどにもない。心を揺さぶられました。
(4)『ピーターの法則』(ダイヤモンド社)L・J・ピーター
この本は大学生の頃に読みました。人生の節目節目で僕の判断の礎となった本です。
霞ヶ関のとある省庁に出向になった時期と子供が生まれた時期がちょうど重なり、今後の人生をどう歩むべきか非常に悩んだ時期がありました。結果地元の官庁に戻り共働きの妻とともに子育てにも重きを置く生活に切り替えました。それと同時に腐らず自分の専門分野を磨こうと思わせてくれた本です。組織で偉くなるには実はリスクが潜んでいることがわかります。
(5)『だるまちゃんとかみなりちゃん』(福音館書店)加古里子
ストーリーと可愛い絵に興味を示す息子の姿をみて「自分が作ったもので息子を喜ばせてみたい」と思わせてくれた本です。
(6)『14歳からの哲学ー考えるための教科書ー』(トランスビュー)池田晶子
哲学なんて今までしたことがない僕にとってとても新鮮な本でした。この本に影響を受け、生きる意味とは何なのかを自分なり哲学し「オマージュ小説」としてよのなかネットに投稿させていただきました。
(7)『坂の上の坂』(ポプラ社)藤原和博
現代日本人の必読書です。読む読まないで大きく人生が変わると思います。

2 本を読むことで手にしたもの
(1)追体験
戦争の本を読むことで、戦争の恐ろしさ、愚かさ、運命の儚さ、様々なことを想像します。
また『死体とご遺体 夫婦湯灌師と4000体の出会い』を読むことでどのようにご遺体と向き合うこととなるのか考えるきっかけになります。つまり自分が一度の人生で経験し得ないことを読書をとおして経験することができるのです。
そして何より不思議な体験だったのが『「手紙屋」〜僕の就職活動を変えた十通の手紙〜』を読んでいるときでした。よのなかネットの掲示板のやりとりが、あたかも小説の世界そのものに感じ、僕自身が現実にいるのか夢の中にいるのか一瞬わからなくなったのです。この体験には本当に驚きました。
(2)納得解
仕事やプライベートでテンパった時、「そういえば本にはこんなことが書いてあったな」と自分の中で柔軟な発想を持つことができます。つまり「納得解」を創ることができるのです。その納得解を使い、例えば人事異動の場面などでも自分の意向を明確に主張でき、相手に聞き入れてもらいやすくなります。
(3)併読習慣
僕の場合、一冊の本を一気に読み進めるのは時に億劫になります。そこで通勤中は小説、家事が落ち着いたら英書の音読、寝る前に評論、といった感じで時間と場所に応じて複数の本を併読するようになりました。そのおかげで読書のジャンルが多岐に及ぶとともに読む冊数が飛躍的に増えました。
(4)本の面白さ
今まで本はそんなに読んでこなかったのですが、最近は読書がとても面白いのです。なぜなのかなと考えたのですが、それは読み手である僕自身が変わったからだと思います。
例えば子供が生まれてなければ児童書は読まなかったでしょう。仕事をしてなければビジネス書も面白くないと思います。
生きていく中でいろいろ経験し、成長することで物事の見え方が変わります。そうするとあの時面白くなかった本が今はとても面白い、といったことが起こるのです。読書を始めるのに遅すぎるということは決してないと思います。

3 自分の変化
(1)自分で試してみたくなる
『だるまちゃんとかみなりちゃん』を読んでいる時、ふと息子のために自分で絵本を作ろうと思い立ちました。結果は成功。息子も興味を持ってくれました。ネタは落語の「寿限無」。今では「パイポ、パイポの、ちょうすけ〜」と落語のリズムを口ずさむようになりました。
半ば作業的になりそうな子育てがほんの少しの工夫でクリエイティブになると実感できた瞬間でした。子供や妻に自分が描いたものを見せるのはかなりドキドキものです。どうぞそのスリルを体験してみてください。
(2)オンラインで脳が繋がる
『第五の権力』で述べられていますが、近い将来世界中の人々の脳がオンラインで繋がると予測しています。それが何を意味するのか自分で実験しようと思いました。
僕はDMM英会話で毎日外国人の先生とスカイプを使いお話しています。そこで息子のために作った絵本落語「寿限無」を英語でプレゼンしてみました。
これも結果は成功。まず絵本で先生の脳にイメージを与えます。相手の脳にイメージさえ描写させれば僕の拙い英語でも充分通じますし、そしてウケます。外国人の先生にウケるとその喜びは格別です。
(3)原著にあたりたくなる
『貧困のない世界を創る』を読み内容に感銘を受けました。そして感動した勢いで原著に挑戦してみようと無謀にも思い立ちました。
結果は惨敗。正直僕の語学力ではなかなか完全に理解はできません。しかし語学力アップに近道はないので今後も「原著チャレンジ」は続けていきます。
(4)本を寄贈する
あまりにも本がたまってきたので図書館に寄贈しました。そして本の感想をシェアしたくて「ブックシェア」も始めました。古本屋の利益に貢献することは自分自身納得感がないので二度としません。今後もブックシェアが広まっていくと嬉しい限りです。
(5)書評を投稿する
推薦本の書評は誰に指示された訳でもなく、推薦本が純粋に面白いので皆様にも読んでいただきたいとの想いから始めました。そしたら藤原さんが連載として取り扱っていただき、徐々にではありますがいろいろな方々からコメントをいただくようになりました。僕からすれば夢のような出来事です。まさか読書が他者との繋がりをもつ手段になるとは夢にも思いませんでした。
(6)小説を書く
何百冊も本を読んでいると、無性に自分で何かをゼロから書いてみたいという衝動にかられました。そこでよのなかネットに自分で作った小説を推薦本の著者の方々及び藤原さんへのリスペクトを込めて「オマージュ小説」として投稿させていただきました。
デキはいまいちかもしれませんがゼロから何かを生み出すということはそれだけで自分にとって自信をもたらしてくれました。
(7)時間を大切にする
本を読むようになってからは時間を大切にするようになりました。共働きなので仕事から帰ったら僕もできる範囲で家事、育児を手伝います。気づけば毎日もう夜の11時です。
そうなると必然的に時間を管理する意識を持たなければ読書の時間がもてません。なのでテレビを見ることをやめました。もう2年間くらい見ていません。実際テレビをやめてみて何も困ることはありません。むしろメリットしかありません。ぜひお勧めします。
(8)自分の軸の三角錐を意識する
推薦本を読んだことで自分の軸が少しずつ明確になってきました。
自分の4つの軸
@今の仕事
A英語
B子育て
C読書
@仕事について
現職の国家公務員なのでこの場で仕事内容の説明は控えますが、少なくともこの分野において20000時間は費やしていると思います。
A英語について
大学生の時にバックパッカーとして海外旅行した際にあまりにも英語が話せないことにショックを受け、一生をかけてでも英語をモノにしてやると決意しました。
英会話の最大の秘訣は正解主義を捨て去りミスを恐れずとにかく話すことだと思います。
20歳から毎日1時間は英語のトレーニングをしているので
365時間/年×18年=6570時間
は英語に触れています。
B子育てについて
僕の中で「父親としてできるだけ子育てにたずさわっていきたい」という考えがベースにあります。僕にとって子育ては何ものにも代えがたいとても貴重な時間です。
1日平均して4時間は現在3歳の息子と接していますので
4時間/日×365日×3年=4380時間
は子供と共に過ごしています。
子供に向き合うことは、ひいては家族に向き合うということなので僕にとっては欠かすことはできません。子育てにももちろん正解などありません。だから日々悩むし、楽しいし、まあいろいろあります。
C読書について
本格的に本を読み始めたのはこの2年くらいで毎日2時間は読書しているので
2時間/日×365日×2年=1460時間
は費やしています。
読書はもはや僕のライフワークとなっております。
今後も精進して@〜Cの分野で10000時間をクリアしたいと思います。
なお「三角錐」の話は『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社 藤原和博)を読んでください。絶対損はしません。

まとめ
上記@〜Cの三角錐の関係においてベクトルの和が最大になる共通点を自分の中で発見しました。それは「正解なんか何一つない。正解主義の凝り固まった発想を捨てさり、柔軟な発想をもっていかに自分の人生をクリエイティブにできるか」ということです。
「正解なんてない」と思うだけでなんだか気が楽になりますし、変に周りの人を羨ましいと思ったり、また周りに対して不満を持つといったことが減りました。逆に正解主義を自分の意識から出来るだけ無くすことでいろんなことにどんどんチャレンジしてみようという気持ちになりました。
以上が推薦本を読ませていただき、また拙いながらも約半年に渡り書評を述べさせていただいたことで整理できた私なりの総論です。
ひとりでも多くの方が読書に興味を持っていただけたなら幸甚の至りです。


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