タイトル | : いのちのバトン |
投稿日 | : 2018/07/06(Fri) 18:44 |
投稿者 | : USA |
『いのちのバトン』(講談社文庫)志村季世恵
「バースセラピスト」のお話です。聞きなれない職業だと思いますが、その仕事内容は「病気のため余命幾ばくもない方に少しでも前向きな気持ちを芽生えさせること」、「生まれてくる赤ちゃんを温かく迎えられるよう気持ちを整えさせること」といった何かしら不安な感情をお持ちの方に前向きな考え方をもたせる(バースする)お仕事です。
こう書くと、とてもやりがいがあり素敵なお仕事だと思いますが、この本を読むととても生易しいものではないことがよくわかります。
前向きな気持ちをバースさせるためには、その相手方と心身ともに寄添わなければなりません。その過程でセラピスト自身も自分のことのように苦しみ悩みます。でもその相手方は志村さんとの出会いを通して確実に前向きになれ人生に希望を持てます。
すごいお仕事です。僕には正直真似できません。
『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社 藤原和博)の推薦本50冊のうち34冊目の書評
(お知らせです)
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