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新着記事

タイトルRe^2: 妄想のすすめ
記事No5110   [関連記事]
投稿日: 2020/01/18(Sat) 19:59
投稿者USA
> 朝からパチンコ屋さんに並ぶようなパチンコ中毒でも、スマホのゲーム中毒でもない人は、その余裕ある時間で月に1冊でも本を読む習慣をつけるだけですでに8人に1人、それ以上読書してる人はすでに10人に1人の希少性があるのだから、みんな在学中に10人に1人になって、20代でまず100人に1人のレアカードを目指そう!
>
> この低そうなハードルでさえ1/10希少性なんですね・・・

僕は毎朝電車に揺られながら通勤していますが、電車の中で本を読んでいる人はほんとに数えるほどしかいません。だから本を読むだけで希少性が高まるっていうのはそのとおりだと思います。
『本を読む人だけが手にするもの』が全国の学校に一冊でもいいから置かれたら、日本全体にどんな変化が起こるのかなぁとか思ったりします。

タイトルゴッドドクター徳田虎雄
記事No5109   [関連記事]
投稿日: 2020/01/18(Sat) 12:07
投稿者カズ
 『神になりなかった男』の文庫版が出ました。
 『ゴッドドクター 徳田虎雄』(小学館文庫)。書き手は『マンション崩壊 ―あなたの街が廃墟になる日』から注目していたノンフィクション作家の山岡淳一郎さんです。

 徳洲会については、若い人の中には、猪瀬直樹氏が都知事を辞めるきっかけになった5000万円献金疑惑で初めて知った方も多いと思いますが、今では全国に71病院3万人の職員を擁し、4600億円という規模の最大の病院グループに成長しています。
 はじめは医師会の既得権勢力と戦いながら、市民のための医療を(沖縄の離島僻地にも)拓いていった志ある社会運動だったのですが、途中から徳田理事長が政治にも参戦して金まみれになり、最後は家族と経営者と医師団が割れていく週刊誌ネタだけについつい目を奪われがちです。
 しかし、このグループが残した遺産は大きく、今も緊急医療や被災地での救急体制、あるいは医療空白地帯や僻地でのドクターヘリを含めた医療ステムの運営を含めて、医療・介護の世界に一筋の強い光を放っています。

 この本は、ダークサイドも含め、かなり冷静に日本の医療世界を見つめなおせる一冊に仕上がっているように思えました。

タイトルインプットとアウトプット
記事No5108   [関連記事]
投稿日: 2020/01/18(Sat) 07:55
投稿者USA
古典チャレンジを始めてから小説を投稿させたいただく回数が増えた気がします。
今の僕の脳の中はこんな感じで駆動しています。

古典を読む
→脳が刺激を受ける
→読んだ作品の中で著者が伝えたかったことはなんなのかを自分なりに咀嚼し、その作品の「幹」を整理する
→その「幹」をベースにして自作小説のアイデアを脳の中でグルグル煮詰める
→煮詰めた結果を「自作小説」としてここで投稿させていただく

こんな感じのサイクルが最近脳の中で起きています。
この『原石』は書き始めてから3時間弱くらいで出来上がりました。その前段階で脳の中で煮詰めた時間はおよそ2時間くらいだと思いますので合計5時間くらいを要しました。
言い換えればアウトプットの時間に5時間を費やした訳で、その分本を読むというインプットの時間が削られてしまいます。
1日は24時間しかないのでインプットとアウトプットのバランスが難しいなと思う毎日です。

タイトル小説『原石』
記事No5107   [関連記事]
投稿日: 2020/01/18(Sat) 01:26
投稿者USA
小説『原石』

俺はある人を慕い尊敬していたからこそ、その人の下でなんとしてでも指導を受けたかった。だからこそ幾度となくアプローチをかけ、実際に面と向かっての直交渉を続けたがその人は最後まで首を縦に振らなかった。
俺はその人が自分のことを輝かしい未来に導いてくれる人と疑わなかったので、その人のことを「導師さん」とここでは呼ぶことにする。

導師さんはいわばサッカーのトレーナーとして神様だった。導師さんはJ1の優勝常連クラブに所属するトレーナーで、J1の優勝もさることながら数々の選手を同クラブから欧州へ送り出すことに貢献している。
俺は高校サッカー選手権で優勝し、MVPにも選ばれた。複数の有名クラブからも声がかかっておりそこには欧州クラブも含まれていて、自分で言うには憚られるが実力は折り紙付きだった。
クラブからの引き合いは後を絶たなかったが俺はどうしても導師さんの指導を仰ぎたかった。
それは導師さんがあるインタビューに応えていたことがきっかけだった。
「私は何もしていませんよ。ただ目の前にある輝かしい原石を磨いているだけです」
その謙虚な一言が導師さんの人柄を物語っているように俺は感じたし、事実として導師さんの指導の下、多くのサッカー選手が成功をその手に納めている。
そうであるならば、俺も導師さんから「原石」として認められ、ぜひ磨いてもらいたいと思うのは野心があるものならば当然の願いだろう。
導師さんからいい返事がもらえないということは、つまりは原石と見られていないに等しい。俺のプライドと心は期待が大きかった分だけ脆くも崩れかけていた。

導師さんから断られてからというもの、どうしていいかわからないまま、どこのクラブに所属するかなかなか決断がつかず高校を卒業するまでの時間を徒らに持て余していた。
俺は欧州クラブの中で特にバルセロナの大のファンであり、いづれバルセロナの一員としてプレーすることが小さい頃からの夢だった。
バルセロナの試合はほぼ欠かさず観ている。
だから今もこうしてテレビの前に釘付けになりバルセロナの試合を観戦していた。
中でもブラジル代表でもあるカバーニに目を向けていた。カバーニはかつてJリーグに所属しており、何を隠そう導師さんの愛弟子なのだ。
カバーニはJリーグで得点王になり、その実績が認められオランダ一部リーグのフェイエノールトに移籍した。移籍後2年目には同リーグでまたもや得点王に輝き、晴れてバルセロナから白羽の矢がたったのだ。
バルセロナでもその輝きはさらに増す一方だった。ブラジル人独特のリズムから生まれるドリブルを武器に得点を重ねているのだが、何よりもカバーニの人気を不動のものにしているのはその献身的な守備だった。
導師さんのサッカースタイルは好守の切替を要としており、ロストボールの後にいかにボールに詰め寄るかを徹底的に指導していた。ボールを奪われても自陣でボールを奪い返せば相手の攻撃の目を摘むと同時にすぐに攻撃に転ずることができる。ゆえにその作戦にはフォワードの守備意識が何よりも重要となるのだ。
カバーニの守備意識は導師さんの指導から芽生えたものに他ならず、カバーニは欧州に新しい風を芽吹かせ今やカバーニそのものが欧州サッカー界のスタイルを動かしているといっても過言ではなかった。

カバーニがチャンピオンズリーグで決勝点を決めた。両腕を天高らかに掲げ仲間と共に喜びを爆発させていた。バルセロナの本拠地カンプノウは地鳴りのように揺れていた。そんな大騒動とは裏腹にカバーニの視線はある方向に静かに向けられていた。カメラはその視線の先を捉えていた。
そして、その視線の先には、、、
あの導師さんがいた。
カメラに映っていたのは時間にしておよそ数秒だったので導師さんに気がついた人はほとんどいないだろう。しかし俺にはわかった。間違いなくカンプノウに導師さんがいた。しかしそのカメラが捉えた導師さんの表情には優勝の歓喜の笑みはなく、むしろ物憂気なものを浮かべていた。その表情は俺の脳裏からいつまでも離れなかった。

導師さんの指導が受けられないならばと、俺の気持ちは欧州に傾いていた。しかしその前にどうしても俺は導師さんにカンプノウでの表情の理由を確認しておきたかった。なぜなら俺が目指す最終地は彼処であり、あの瞬間なのだから。その場において物憂げな表情を浮かべていたのは導師さんを除いて誰一人としていない。その理由が気にならない訳がなく、それを知らないことには前に進めない気がした。
俺は導師さんに手紙を書いた。
自分が高校卒業と同時に欧州のクラブに行こうと思っていること
導師さんはカンプノウにいたのではないか
そしてその時の気持ちは如何ばかりのものだったのか



俺はバルセロナの下部組織に所属することにした。下部組織といっても日々が選抜のようなものでいつ他のクラブに出されてもおかしくない状況が続いていた。
精神的にも肉体的にも自分を擦り減らす日々が続き、自分の立ち位置が朧げに霞んでいくような毎日だった。
ある日の練習後、俺は仲間の誘いに応じる気にもなれず一人寮に戻った。ポストを開けた。スペイン語の地元のチラシに紛れて日本語で書かれた手紙が入っていた。
差出人を見ると、それはあの導師さんからだった。導師さんに俺から手紙を出したことすらすっかり忘れていたので、この手紙を手にしてもすぐには誰からの手紙かピンとこなかった。というよりも、日々の過酷な現実を前に導師さんとのことを顧みるような余裕がなかったといった方が正確であった。
なぜ今になって導師さんから手紙が、、、。
俺は訝しげに思いながらも封を切った。


「・・・私は2年ほど前にあなたから手紙を受け取りました。あなたが欧州にチャレンジしたいと決意したこと、私がカンプノウにいたのか、そして時の気持ちがどうだったのかとあなたは私にお尋ねになりました。
私は何度もあなたに連絡しようと試みました。しかしそれはまだ時期尚早だと思ったのです。あなたが手紙をくれたのは高校卒業を間近に控えた時でした。その時のあなたは期待と不安で胸がいっぱいだったでしょう。
つまりはまだまだこれからの時期であり、そしてまだまだあなたは蒼かった。
だからこそ私がすぐに手紙の返事をしたところであなたのこころには深く届かないと思いなかなか踏み切れなかったのです。
あなたのことは日本でも連日報道されています。厳しい状況のようですね。もしかしたらあなたにとって生まれて初めての挫折を抱えているのかもしれません。
しかし私はあなたがその壁を乗り越えられると信じて止みません。
そう思う根拠を今からお伝えします。
その為には私のことをあなたに正直にお話ししなければなりません。
その決心が私にはどうしてもつかなかったのです。でも今のあなたになら話してもいい。そう思えたのです。そして私のことを伝えることでカンプノウでの私の表情の理由もお分かりになると思います。

あなたは私の指導を仰ぎたいと幾度も私を訪ねてきました。
私は正直嬉しかった。と同時にとても怖かった。なぜなら私にはあなたがとても眩しく見えたから。
カバーニが私の教え子だということはあなたもご存知でしょう。メディアは私のことをカバーニを育てた名伯楽のように報じます。
しかしそうではありません。私はただ目の前にある眩しいばかりの原石を磨いただけ。本当にそれだけなのです。
ではその原石に私はどうやって出会ったのか。
私は今はトレーナーをしておりますが、その前はJリーグができる前の前身である実業団に所属しサッカー選手として活動しておりました。その実業団にかつて共に所属していた友人がいました。ライバルであり唯一無二の親友でした。ここではその友人のことをTと呼ぶことにいたしましょう。
Tは誰よりも真面目で熱心に練習に取り組む人でした。私は彼に多いに感化され彼に負けじと必死に練習しました。時には辛い練習に挫けそうになりながらも彼に支えられ乗り越えてきたのです。その時の必死の練習であったり強い想いが今に繋がっていると自負しています。つまりはTの存在なしには今の私はないのです。
その後実業団は解散し、今のJリーグがスタートしました。私とTは実業団の実績が買われ、しばらくはプロ選手として、その後はトレーナーとしてサッカーに携わりました。
お互い当初はJ1のクラブのトレーナーだったのですが、ある時Tの所属するクラブはJ2に降格し、気がつけばそのさらに下のJ3まで降格していました。
なかなか低迷から抜け出せず、またクラブの財政状況の悪化も相まって、Tもそのトレーナーとしての資質を問われるような事態になってきました。
Tは焦りました。
トレーナーとしての実力は確かなのですが、やはりサッカーには才能という大きなアドバンテージが必要です。才能があってこそトレーナーの資質が活きてくることは歴然とした事実なのです。
だからTは自分を活かすためにも才能という原石を求めてブラジルに赴いたのです。
そこで出会ったのです。今はまだ光りを内に秘めた原石を、、、。
それが、カバーニです。
彼は興奮気味に私に知らせるのです。
俺はすごいものに出会ってしまった。なんとしてでも俺の手で育ててみたい。
そこでTは私にお願いするのです。
J3の知名度ではなかなかブラジルからは来てくれない。そこでお前の力でなんとかカバーニを日本に呼んでもらえないだろうか。
頼む。
カバーニは俺が出会った中で一番の才能なんだ。だから育ててみたい。カバーニが花開けばきっと俺のクラブは変えられる。そしたらまたお前のクラブとも共に戦えるし、日本のサッカー界を盛り上げることだってできるんだ。
だから頼む。

他でもないTの頼みです。私はあらゆる手を尽くしました。
カバーニは日本に来られたことを喜んでいました。ブラジルのスラムにいたカバーニにとっては、それがJ3であろうがなんであろうが魅力的であることには変わりがありません。
しかし同時に私も見てしまったのです。
神が与えた才能というものを。
その魅力に私は取り憑かれてしまいました。
私は思ってしまったのです。
私の手でカバーニを育ててみたい、、、と。
悪魔の囁きでした。カバーニを見つけたのはTです。他でもない私の親友です。
その親友がある意味で自分の人生をかけて私にお願いしてきたものを私は奪ってでもものにしたいと思ってしまったのです。
でもカバーニにとっては私たちの関係など知るよしもありません。
カバーニにとってはより良い環境でサッカーができるに越したことはないのです。
私はTを差し置きカバーニを口説き落としました。そしてカバーニは私の所属するクラブに入団することを決意しました。
その後のカバーニの活躍はもはや説明するまでもないでしょう。

一方、Tのクラブは財政状況の悪化で廃部となりました。それからというもの私はTとは連絡をとっていません。私から連絡など取れるはずもありません。私は親友を裏切ったのですから。

カンプノウにてカバーニが決勝ゴールを決めた時、私は知人から連絡を受けました。
Tが死んだと。
どうやら死因は自殺だというのです。
私は才能に溺れてしまいました。親友を裏切ってまで。
Tはなぜ自殺したのでしょう。もちろん私にすべての責任はあるのです。しかし一方でTは私をどこまでも責めなかった。
普通ならば私の悪魔の所業とでもいうべき行動に対し、Tはいくらでも私の悪評を吹聴することができたはずなのです。そんな信義則違反を犯したことが世間に広まればトレーナーとして活動など続けられはずがないのです。
それどころかTは、カバーニの才能を開花させたアイツはすごい、とサッカー関係者に私のことを称賛してくれていたのだそうです。
そんなTの訃報をなんの因果かカバーニの決勝ゴールの直後に聞かされたのです。
私はTがどんな気持ちでこの世に別れを告げたのか、そんなことを考えながらカバーニの顔を追っていたのです。
Tは私を恨んでいたに違いない
いや、でもTはもしかしたらそれ以上にカバーニの成長に満足しこの世を去ったのかもしれない
でもTはもうこの世にはいません。だからいくら考えたところで答えなどわかろうはずがありません。
そんなことを考えていると私はカバーニの歓喜の顔を見ながらも物憂げな表情となっていたのだと思います。

いかがですか。今までの話を聞いてもあなたはまだ私に指導を仰ぎたいとお思いですか。

ここであなたにひとつお伝えしなくてはいけないことがあります。
それはなぜあなたのお願いを断り続けたかということです。
あなたは私から指導を仰ぎたいとおっしゃいました。
しかし私は断り続けました。
なぜか。

それは、私はあなたにカバーニ以上の可能性を感じたからです。

しかしその魔性の原石に手を出すといつかまた私は悪魔に魂を売ることになります。そうなればまたどこかで誰かを傷つける。
だからこそあなたという才能が怖いのです。
でも信じてください。
私とTの目に間違いはありません。それをカバーニが証明してくれているのです。
私があなたのことをカバーニ以上の原石だと認めているのです。
あなたは自分を信じて前だけを見なさい。
そしていつかカンプノウで私を笑顔にさせてください。

よろしくお願い申し上げます」

タイトルRe: 小説『先生』
記事No5106   [関連記事]
投稿日: 2020/01/17(Fri) 22:54
投稿者ようへい
USA様

今回の作品を読ませて頂いて私は、先生がまるで ソクラテス のような人だなあと感じました。

ソクラテスは、その生涯で名だたる書籍を残した訳でもない。
にも関わらず、無知の知は途方も無く有名なワードで、
ソクラテスの弁明も多くの人が知っている。

名著を残した先生も残していないソクラテスにも後世の人が影響を受けている。
世の中は本当に不確か、かつ面白いですよね。


ちなみに読書をする私なりの理由・・
読みたいから。ではだめですか?


奈良市在住 ようへい

タイトルRe: 史上最大のボロ儲け
記事No5105   [関連記事]
投稿日: 2020/01/17(Fri) 22:39
投稿者ようへい
USA様ありがとうございます。

サブプライムローンは返済能力の低い貧困層に貸し込んだ債権をまぜこぜにして証券化して売りさばくスキームだったと思いますが、
現在では企業の倒産を保証するクレジットデフォルトスワップやレバレッジドローンの混ぜ合わせのCLOなどの対象を個人から会社に移したかなりきわどい金融商品が世界にとんでもない額流通しているそうです。

その上、それらの多くを日本の金融機関が購入しているとの情報があります。

既にゼロ〜マイナス金利政策の影響もあり地銀の経営は厳しく、既に二行がSBIホールディングスの傘下にあります。

歴史は繰り返す。より激しく。より無慈悲に。

いつも私が考えているのは、明日貨幣価値がゼロになった時、自分の存在価値を客観性をもって提示できるかと言うことです。

奈良市在住 ようへい

タイトルRe: 妄想のすすめ
記事No5104   [関連記事]
投稿日: 2020/01/17(Fri) 22:27
投稿者ようへい
朝からパチンコ屋さんに並ぶようなパチンコ中毒でも、スマホのゲーム中毒でもない人は、その余裕ある時間で月に1冊でも本を読む習慣をつけるだけですでに8人に1人、それ以上読書してる人はすでに10人に1人の希少性があるのだから、みんな在学中に10人に1人になって、20代でまず100人に1人のレアカードを目指そう!

この低そうなハードルでさえ1/10希少性なんですね・・・

そういえば近所の客単価2000円は超えていそうな、いつも行列が絶えないトンカツ店の店長が
「やれることをやっているだけなんです。」と言っていたことと通じる物があると感じました。

奈良市在住 ようへい

タイトル史上最大のボロ儲け
記事No5103   [関連記事]
投稿日: 2020/01/17(Fri) 21:32
投稿者USA
『史上最大のボロ儲け』(阪急コミュニケーションズ)グレゴリー・ザッカーマン

サブプライムローンに端を発した金融恐慌はまだ皆さまの記憶に新しいと思いますが、そんな最中にボロ儲けをした人物が他ならぬこの本の著者でございます。
ローンとは銀行が本来厳重な審査を行い組まれるものです。しかし住宅市場が加熱するに従って貸し手側は充分な審査を行うことなくローンを提供しました。好調な住宅市場を背景に証券会社は住宅ローンを証券化し高利回りを謳い文句にガンガン市場に証券を売りまくります。
しかしその証券の中にはほとんど審査など受けずにローンを組んだ借り手が含まれているので、金利が上がった瞬間に借り手は返済出来なくなり、証券はただの紙切れとなるのです。
でも時はバブルです。誰もが住宅と証券の価値が上がり続けることに疑問すら抱かずサブプライムローンを組み、そしてその証券を購入します。
その異常ともいえる状況にいち早く目をつけた著者は証券が焦げ付いたときに支払保証をする商品を安値のうちに買い叩きます。
そしていざバブルが弾けた瞬間に大儲けをした、といったノンフィクションです。

生き馬の目を抜くとはまさにこのことでしょう。しかしこの本は多くの示唆に富んでいると思います。周りに流されている時は安心ですが、実はその時にはすでに危機に直面しているのかもしれません。
何か大きいことを成し遂げようとすれば他と同じことをしていてはダメということなのかも。

『本を読む人だけが手にするもの(ノンフィクション編)』自薦または他薦50冊のうち7冊目

タイトル妄想のすすめ
記事No5102   [関連記事]
投稿日: 2020/01/13(Mon) 08:36
投稿者カズ
> そのあたりを語り合いたくて、夏目漱石と僕が夢の中で語り合うという妄想小説を作ってしまいました。

 これ、ドンドンやったほうがいいです。
 妄想というのはイマジネーションの訓練ですから、脳の中でドンドン(別々の場所に記憶されている要素が)つながり始めます。

 「つなげる力」=情報編集力ですからね。

 先週土曜日に近畿大学でやった就活キックオフイベントの基調講演でも、1000人以上の学生や先生たちを前に「電車に乗ると即スマホ出してネットゲームしてるようじゃもうダメ。就活中からそれやめて、いろいろ頭の中で妄想したほうがいい。あと、朝からパチンコ屋さんに並ぶようなパチンコ中毒でも、スマホのゲーム中毒でもない人は、その余裕ある時間で月に1冊でも本を読む習慣をつけるだけですでに8人に1人、それ以上読書してる人はすでに10人に1人の希少性があるのだから、みんな在学中に10人に1人になって、20代でまず100人に1人のレアカードを目指そう!」と話しておきました。

タイトルRe: 読みました。
記事No5101   [関連記事]
投稿日: 2020/01/13(Mon) 00:16
投稿者USA
> > 『あすなろ物語』(新潮文庫)井上靖
>

>  私が生まれる前、1954年に描かれた物語にもかかわらず、十分に現代的なテーマですよね。

そうなんですよね。古典が現代でも読み継がれる理由はまさにここに尽きると思います。
だからこそこの古典チャレンジはぜひ皆さまにもチャレンジしていただく価値があると僕は思います。
特に人生経験を重ねた30代以上の方にオススメです。10代20代では古典の小説に描かれていることはいくら文学的に価値があっても読んでもあまりピンとこないのではないでしょうか。


>  戦争の廃虚で「明日なろう」が一旦完膚なきまでに破壊尽くされたのちに立ち上がってくる、雑草のような人々の「明日なろう」にもこころが動きましたが、物語の中に登場する6人の女性と主人公との関係が、折り重なるように6者6様に描かれていて、この小説の奥行きを増しているような気がしました。

やはり戦争はこの頃の小説には切っても切り離せないと思います。自分の意志ではどうしようもない戦争という現実があり、また表現できる内容にも大いに制約がある状況下だったからこそ、そもそも人間とはなんなのかと深く深く追求していったのではないのかなと僕は勝手ながらに想像したりもしました。
そのあたりを語り合いたくて、夏目漱石と僕が夢の中で語り合うという妄想小説を作ってしまいました。