[リストへもどる]
新着記事

タイトルずっと小説
記事No4699   [関連記事]
投稿日: 2019/03/23(Sat) 21:40
投稿者カズ
 3月に入って、
 『ひと』小野寺史宣(祥伝社)
 『しるしなきもの』真藤順丈(幻冬舎)
 『ある男』平野啓一郎(文藝春秋)
 『ノースライト』横山秀夫(新潮社)
 『傲慢と善良』辻村深月(朝日新聞出版)
 と読みつないできました。

 いずれも、深い。
 後半はみな、大人になりきれない大人が、別離や孤立や孤軍奮闘を通して、自立していくストーリー。

 やっぱり、無理やりでも引き剥がされないと、結びついていかないものなんだなあと、改めて思います。とくに『傲慢と善良』は、辻村作品としてはどうしちゃったんだろうというくらい、かったるい流れなのですが、引っ張りに引っ張って最後のシーンにたどり着いた時、その理由がわかるような構造になっていました。

 うーん、凄い!

タイトル短編小説『イチロー』
記事No4698   [関連記事]
投稿日: 2019/03/22(Fri) 23:34
投稿者USA
短編小説『イチロー』

あれは僕がまだ中学生だった頃。信じられない出来事が起きた。阪神淡路大震災。僕は大阪で被災した。あまりの恐怖だったからこそ、忘れたいと思う自分がいるのか、今となっては記憶が曖昧となっている。それくらいあの大震災はすべてを変えてしまった。多くの人々は生きる希望すら失くしてしまった。そんな薄れゆく希望を塗り替えるようにイチロー率いるオリックスは「頑張ろうKOBE」の旗の下、快進撃を続けた。震災を経験した者からするとメジャーのICHIROよりもあの時のイチローが色濃く鮮明に記憶として残っているのかもしれない。思えばあの時からイチローはただの野球選手に留まらず、ある種の宿命を背負っていたのではないだろうか。

僕らを取り巻く環境は日々刻々と移ろう。それでもヒーローはイチローからICHIROになっても弛まぬ努力で変わらずヒットを生み続けた。変化が激しい時代だからこそ、みんなの心の支柱になるようなヒーローを時代が求めていたのかもしれない。
ひとつの時代が終わった。でもきっと、ずっと忘れない。

ありがとう、イチロー。

タイトルRe^2: 2つ目の坂へ進むための最初の坂の下り方
記事No4697   [関連記事]
投稿日: 2019/03/18(Mon) 23:29
投稿者カズFAN
藤原先生

お忙しい中、ご助言に感謝申し上げます。

明確に自分で言語化できていませんでしたが、サラリーマンとして『一番美味しい「権力」と「保証」』を意識しているのだと認識できました。

次の50年の4象限について、現時点の静止画で捉えることなく、社会の進展と共に変わっていくことを仮説として考えたいと思います。
6月迄を目標に、『どちらを向いて走るのかを見極める』を行い、以降は『修正主義』で捨てたものへのリスクヘッジで心のバランス(不安への対応)を図りたいと思いました。
確かにこれは「働き方改革」の本質ですね。

『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済)、改めて読ませて頂きます!

タイトルRe: 2つ目の坂へ進むための最初の坂の下り方
記事No4696   [関連記事]
投稿日: 2019/03/18(Mon) 07:26
投稿者カズ

> 会社員第2タームの坂に向かうために、捨てるべきもの(プライド?今の立場?処遇?)は何だとお考えでしょうか。

 『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済)に載せましたが、サラリーマンが得ている報酬には4象限(2by2)あり、「報酬マトリクス」と呼んでいます。
 ツイッター/フェイスブックとも1月15日に、この図を公開していますのでご覧ください。

 横軸は、右方向が「経済的な価値(年収やストックオプションなど)」で、左方向が「経済的でない価値(自由、家族との時間、仲間と遊ぶ充実感など)」です。
 縦軸は、上方向が「組織的なパワー(昇進重視の権力志向)」で、下方向が「個人的なパワー(自分に付く技術重視のプロ志向)」です。

 通常、入社してから20代、30代は、この図の中心から右上に向かうベクトル上で動きますよね。配属された部署でか邁進し、昇進して早く年収を上げたいからです。社長への道と言ってもいいかもしれません。

 私の場合は、そうしていたら30歳で心身症の一種の「メニエル」を発症し、それ以上右上には進めなくなったので、下方向、つまり個人的なパワー重視に切り替えました。
 つまり、「権力」を捨てて「技術」を磨く道を探ったということになります。
 さらに、ヨーロッパで成熟社会の有り様を学んだ後、40歳で会社を辞めてフェローになります。この時点では、「保証」を捨てて「自由になる時間」を取り、「テーマを追う仕事の仕方」に切り替えたことになります。

 基本的にはサラリーマンは、昇進による「権力」と会社に属して得られる「保証」が魅力なわけですから、この一番美味しい「権力」と「保証」を捨てる気で人事部と取引すると、「経済的でない価値(自由な時間など)」が得られたり、プロへの道が開けたりすると思います。
 キャリア形成も、組織との取引ですから。

 また、自分が40代になり、次の50年で(後半戦に)どのような仕事の仕方をして、どのように生きるのか、自分ベクトルをはっきりさせるために考えるべきことは、そのベクトルの方向性です。

 上記の4象限は、それぞれ
 右上:「力」を武器に生きる「社長型」
 右下:「技」を武器に生きる「自営業/プロ型」
 左上:「つながり」で生きる「NGO/NPO/公務員型」
 左下:「好き」で生きる「研究者/趣味/オタク型」
 に分かれますよね。

 自分が今、どこにいるかではなく、どちらを向いて走るのかを見極めることが大事です。
 私自身は、30代でリクルート事件とダイエーグループ吸収事件を経験して「雇われている身では社長になってもナンボのもんじゃ」と思っちゃったことと、子どもが生まれて「40代からはテーマを追いかける仕事の仕方をしたい」と強く思ったことが、「自営業/プロ型」への道に自分を導きました。

 こういう思考法と実際にやってみて無限の修正をかける「修正主義」の生き方こそが、「働き方改革」の本質だと考えています。
 生き方や子育てに「正解」はありませんからね。

タイトル2つ目の坂へ進むための最初の坂の下り方
記事No4695   [関連記事]
投稿日: 2019/03/17(Sun) 20:36
投稿者カズFAN
藤原先生のご講演を拝聴いたしました。

毎週木曜7時台にThe News Masters TOKYOで藤原先生のトークを聴いて、週の後半に向けたやる気に替えています(今月での番組終了がとても残念です)。

私は自身の領域で社内では一定の評価を得て管理職(40代半ば)をしていますが、AI・DX時代のこれからにおいては藤原先生の坂の上の坂等でご指摘されている通り、
次の20年間を実務・現場でも第一線で活躍できるように、会社員第2タームに向かいたいと考えています。

実務・現場では部下・若手と張り合う立場ではないものの、後ろ向きな時は今のままではピーターの法則にハマっている自分を想像することもあります。

これまでは、山の途中と降りるとそこで諦めたことと同じというつもりで勤めてきたこともあり、いつ自分の決断を下してよいか、悩ましく思っています。

とはいえ、新たな第2タームで坂に登れた場合は、立場・処遇も相応になれるような制度の検討など、これまでの第1タームでの「働く」から「仕事をする」にしたいと思ってます。

藤原先生に伝わったかどうかわかりませんが、会社員第2タームの坂に向かうために、捨てるべきもの(プライド?今の立場?処遇?)は何だとお考えでしょうか。

アドバイスを頂けると幸いです。よろしくお願い致します。

タイトル短編小説『パジャマパパ』
記事No4694   [関連記事]
投稿日: 2019/03/15(Fri) 23:29
投稿者USA
短編小説『パジャマパパ』

「なあ沖田、お前結婚してたよな。時に子供はいるのか?」と上司の稲田が唐突に切り出した。
「4歳のチビがいますけど。でも毎日帰りも遅いし、その頃には寝てますしね。だから平日はほとんど顔を合わせることもないし、子供がいると言っても、たまに休日に遊びに連れ出すくらいですよ」と稲田の真意が掴めない中、当たり障りのない返答をするしかなかった。
「そうか。お前、最近疲れてるだろ。どうだ、1年ほど自宅で仕事してみないか?子供が未就学児までなら自宅で働ける制度があるんだ。お前それを利用してみろよ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。今のプロジェクトはどうなるんですか。俺なしじゃ前に進まないでしょ」と半ばヤケになりながら抵抗した。
「まぁ、これは職務命令だ。来月から自宅勤務になるからそれまでに引き継ぎ資料を準備しておけよ」と、その顔はどこか思惑を含んでおり、不敵に笑っているようにもみえた。

自宅での勤務が始まった。共働きの妻は今までずっと早朝から朝ご飯の用意をし、晩ご飯の下準備をし、子供を幼稚園に送り出し、そして自分の身支度を済ませてから出勤していた。
しかし自宅勤務が始まってからというもの俺は朝早くに出勤する必要がなくなったので子供の世話は基本的に俺の役目となった。

唖然とした。息子の貴司に対して。まるで違う息子に出会ったかのようだった。まず言うことを聞かない。起きてぐずり、ご飯もなかなか手をつけず、着替えもぐずる。
休日は息子もリラックスしているためかここまでグズったりはしないが、平日はまるで別人だ。子供は子供なりに気が立っているのか、兎にも角にも言ったとおりに行動しない。やがてこちらもイライラし、それを子供にぶつけようものならさらに炎上。もはや大惨事だ。なんとか幼稚園に送り届けられただけでもホッと息を撫で下ろした。

「なぁ、聡美。今まで、どうやって貴司を幼稚園に送り届けてたんだ。今日なんてずっと泣き叫んでどうしようもなくてさ、結局俺は自分が着替えることができなくてパジャマでお迎えのバス停に行ったんだ。先生と奥様方に大笑いされたよ。」
貴司が寝入った後、2人でビールとつまみを口にしながら俺は愚痴を吐き出した。
「あなたねぇ、朝なんて戦争よ。それも防戦一方のね。鍛えられるわよ〜、メンタルが。最初はね、理屈で説明しようとするのよ。でもね、最終的には綺麗ごと抜きに感情をぶつけちゃうのよ。そこに理屈なんてありはしないんだから。魂と魂のぶつかり合いね。頑張ってよ、パジャマパパ。」
パジャマパパ。勝手なあだ名をつけやがって。
それにしても、「魂と魂のぶつかり合い」か。まだ俺にはよくわからないな。いづれわかる時がくるのだろうか。
しかしこうして聡美と2人でビール片手に語り合うなど何年振りのことだろう。貴司のぐずっりぷりには辟易するが、こうして子供のことを語り合えるのが嬉しい。嬉しい、という感情を抱くこと自体久しくなかったような気がする。俺は今までどこに向かっていたのだろう。こうなると、上司の思惑顔に意味があったように思えてくるから不思議なものだ。

しばらくは貴司のぐずりは酷かった。しかし1ヶ月ほどすると変化の兆しが見え始めた。ある時、「パパ時間だよ〜。お迎えのバスくるよ〜。一緒に行こうよ」と言ってくれたのだ。息子が差し出したその小さな手をぎゅっと握りしめると、胸がぎゅっと締め付けられた。バス停に向かうまでの道中でダンゴムシを2人で見つけたり、綺麗な花をじっと2人並んで眺めたり、そんな些細な時間がとても愛おしく感じた。
そして毎日バス停で顔を合わせるお母さん方とも少しずつ会話をするようになり、今までにない世界が開けたようで嬉しくなった。
そしたら今まで仕事の愚痴しか話すことのなかった妻とも自然と話題が増え、なんだかいい感じの波に乗れているような実感が湧いてきた。
するとどうだろう。不思議なことに仕事もなぜか順調に運ぶようになったのだ。今までは部下の些細なことばかりに目が向いていた。しかし自分の子供のことも上手くできないのに、赤の他人である部下なんて言わずもがな。頭ごなしに接しても上手くいくはずがない。息子との日々のおかげで誰に対しても寛容な気持ちを持てるようになれた。
そしてなにより俺は自宅勤務だ。自分ができることは限られている。だからこそ、真に自分しかできないことにフォーカスするようになり、頼れることは頼る、部下の意見にも素直に耳を傾ける、といった姿勢になった。仕事でもいい感じの波に乗れていると思うようになった。

俺の不惑の40代は上司の思惑に乗せられて、フッとワクワクしながら春の陽気とともに訪れた。

タイトル地域本部の取り組みに想いを馳せつつ
記事No4692   [関連記事]
投稿日: 2019/03/12(Tue) 00:13
投稿者ken
まだ、よのなか科や地域本部の活動に対して理想に燃えていたあの頃。和田中にお伺いした時に案内してくださった衛藤さん・高木さんが退任された事をフェイスブックで知りました。
本当にお疲れ様でしたとお伝えしたいです。

そんな私は、PTAで失敗して、よのなか科や学校支援地域本部の設立を見失いました。
そして、同時に藤原さんの提唱されている生き方が、上手く実践出来ない自分に半ば以上諦めています。悲しいくらいに人間力の無い自分にも諦めています。
でも、自ら、自らの能力の無さを嘆いても仕方ないですね。自分で前を向かなくちゃ!!

タイトル東日本大震災の日に思う
記事No4691   [関連記事]
投稿日: 2019/03/11(Mon) 22:37
投稿者ken
東日本大震災で犠牲になられた方のご冥福をお祈りします。
そして、生活を無茶苦茶にされた方々の、心、体そして生活までの復興をただただ願っています。

今日のニュースで東電の事をやっていました。
本当に彼らの罪は深いと思います。

そして東日本大震災と共に、平成を象徴する事件オウム。

門田隆将さんの『オウム死刑囚魂の遍歴』(井上嘉浩すべての罪はわが身にあり)を読みました。

韓国の事を笑えない、地位協定同様、最後日本が法治国家ではない事を露呈しました。

本当に涙無しに読めないです。
事件と井上嘉浩さんとご家族の思い。勿論犠牲者の方々の思い。
辛くて辛くて。読み進めるのが本当に辛い本でした。

でも、魂の琴線にふれる本でもありました。

タイトルRe^2: 卒業
記事No4690   [関連記事]
投稿日: 2019/03/11(Mon) 22:26
投稿者ken
ありがとうございます。
藤原さんにトランポリンで遊んでもらったのを思い出します。
笑笑
その後モリウミアスで藤原さんの息子さんにお世話になるというおまけ付きですし。笑笑

大津先生が行動をされるようになったら、お手伝いしたいです

でも、結局我が子達の為には何も出来なかったですから……。
本当に悔しくて、情け無い思いです。
想いや考えは確かでも、我が能力と人望の無さを痛感しました、今でも痛感します。

でも我が子の為だけでなく、地域の子供の将来を思っていたのは嘘偽りはありません。

ただただ。
後悔だけはしなかった。

それだけが自分の中の誇りです。


いまでも、よのなか科は子供達の将来に必要だと確信しています。

タイトル消滅世界
記事No4689   [関連記事]
投稿日: 2019/03/10(Sun) 07:46
投稿者USA
『消滅世界』(河出書房新社)村田沙耶香

世界から「セックス」がなくなり、「家族」はなくなり、そうなった世界はどんな「世界」になるのか?

『コンビニ人間』同様、著者の村田さんの頭の中はどうなってるのか。ちょっと異次元です。村田さんという方が現実に存在するのかすら疑わしくなるほど発想が異次元です。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち22冊目の書評