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タイトルゼロの焦点
記事No5544
投稿日: 2020/11/19(Thu) 18:40
投稿者USA
『ゼロの焦点』(新潮文庫)松本清張

文学的要素よりも推理的要素が強い作品です。とても読みやすい文体でスピード感もあり僕は楽しめました。
殺人事件の犯人解明に至る過程は、個人情報保護が厳しい現代ではちょっと無理がある設定ですが、戦後直後ならば有り得たのかもしれません。
誰でも語りたくない過去の一つや二つは抱えているもの。その秘密を知ること、知られることはお互いにとって幸せなことなのか。
隠されれば知りたくなるのが世の常ならば、幸せに生きるために世の常からあえて離れることも生き方の一つなのかもしれませんね。

『本を読む人だけが手にするもの(古典編)』自薦または他薦50冊のうち30冊目の書評(1000冊のうち175冊目)

タイトルRe: ゼロの焦点
記事No5553
投稿日: 2020/11/23(Mon) 22:14
投稿者ようへい
スマホ時代は、明らかな情報過多の時代です。

USA様の「隠されれば知りたくなるのが世の常ならば、幸せに生きるために世の常からあえて離れることも生き方の一つなのかもしれませんね。」という言葉。

私も、仕事の情報以外からは、少し世の中の情報から距離を置きつつあります。

あと、ゼロと言う言葉。なんだか不思議な言葉ですよね・・
何も無いようで無限にも感じる。
数学が飛躍的に発展したゼロの存在は、何も無い事を客観的に示す言葉で有りながら圧倒的存在感を放っている。

奈良市在住 ようへい