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タイトル生活保護VSワーキングプア
記事No5477
投稿日: 2020/10/24(Sat) 17:15
投稿者USA
『生活保護VSワーキングプア』(PHP新書)大山典宏

「生活保護を受ける人は税金を食い潰すだけで悪だ」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。
しかしそのイメージだけで社会的弱者を一概に切り捨てるだけでは物事の本質は見えてきません。

この本を読むと「生活保護の最終的な目的とは何なのか」が見えてきます。それは可能な限りの自立への手助けです。

仮に生活保護費を一人に対して200万円、30年間支給し続けるとします。
200万/年×30年=△6000万円(税金の支出)・・・@
次に生活保護費を3年間支給し、その間社会的自立を手助けしたおかげで、4年目以降は生活保護を打ち切り、自ら働いたお金で27年間ずっと20万円の納税をするとします。
27年×20万/年ー200万×3年=△60(税金の支出)・・・A
@とAを比較すると税金の支出が5940万円も減ります。

このように考えると、冒頭にあるような生活保護へのステレオタイプの否定的なイメージは一旦脇において、もっと議論すべきことは大いにあるように思いました。
とても参考になりました。

本を読む人だけが手にするもの(ノンフィクション編)』自薦または他薦50冊のうち24冊目(1000冊のうち171冊目)


英語版
 "Life Protection VS Working Poor" (PHP Shinsho) Norihiro Oyama

I think some people have the image that "people who receive welfare protection are evil just by eating up taxes."
However, the essence of things cannot be seen simply by cutting off the socially vulnerable people based on that image alone.

When you read this book, you will see "what is the ultimate purpose of livelihood protection". It helps to be as independent as possible.

Let's assume that we will continue to pay 2 million yen per person for 30 years.
2 million / year x 30 years = △ 60 million yen (tax expenditure) ・ ・ ・ @
Next, we will pay the welfare expenses for 3 years, and thanks to helping social independence during that time, we will stop the welfare from the 4th year onward and the person will pay 200,000 yen for 27 years with the money the person worked for.
27 years x 200,000 / year-2 million x 3 years = △ 60 (tax expenditure) ・ ・ ・ A
Comparing @ and A, tax expenditure will be reduced by 59.4 million yen.

Thinking in this way, I think that the negative image of stereotypes for welfare as mentioned at the beginning should be set aside and there is much more to be discussed.
It was very helpful.

Only those who read books can get it (non-fiction edition) ”24th out of 50 self-recommended or other recommended books (171st out of 1000)

タイトルRe: 生活保護VSワーキングプア
記事No5478
投稿日: 2020/10/24(Sat) 17:19
投稿者谷川陽祐
はじめまして!

なるほど…!うまくまとめられていて、わかりやすいです。
長い目で見ないといけないですね…。
ステレオタイプは、現実的に存在すると思います。

生活保護など、国の制度については
自分を含めて知らないまま過ごしていることがほとんどです…。
学ぶ意義は、すごくあると思います。

タイトルRe^2: 生活保護VSワーキングプア
記事No5482
投稿日: 2020/10/24(Sat) 23:22
投稿者USA
> はじめまして!

はじめまして、USAと申します。
このフォーラムではかれこれ3年以上書評を投稿させていただいております。
読書を通して自分がどのように変化するかを日々追求する、自称「自己改革実践家」です(笑)

谷川さんも職場で様々なチャレンジ実践されているようで素晴らしいと思います。
陰ながら応援しております。

タイトルRe: 生活保護VSワーキングプア
記事No5480
投稿日: 2020/10/24(Sat) 21:53
投稿者ようへい
USA様
いつもありがとうございます。

生活保護の支給をあまりに厳しくすると社会の治安も乱れる気がします。また生活保護でない人も無意識の中で最後は頼れるセーフティネットのおかげで精神が安定している部分もあると思います。
不正受給を見ると悲しくなりますが・・・

ことろで、ワーキングプアに関してはどのような記載があったかシェア頂けると幸です。

奈良市内在住 ようへい

タイトルRe^2: 生活保護VSワーキングプア
記事No5483
投稿日: 2020/10/24(Sat) 23:24
投稿者USA
> ことろで、ワーキングプアに関してはどのような記載があったかシェア頂けると幸です。

ようへいさん

いつもいつもご丁寧なリプライありがとうございます。

「ワーキングプア」とは、正社員並みにフルタイムで働いても、またはその意思があっても生活保護水準以下の収入しか得られない就業者を指します。
ワーキングプアの数が仮に600万人とし、全員が生活保護200万を申請すると
600万人×200万円=12兆円
となります。
つまりは生活保護の予備軍とも言える方々がこれだけ控えていることになるのです。
ですから生活保護で最低限の生活の保障はしつつも、同時に社会的自立や正社員としての雇用の確保は切っても切り離せないことがよくわかります。