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タイトル伊豆の踊子
記事No5130
投稿日: 2020/02/01(Sat) 00:40
投稿者USA
『伊豆の踊子』(新潮文庫)川端康成

古典は正直難しいですね。
今回で古典チャレンジは10作品目ですが、内容がスッと頭に入ってくる作品と、そうでない作品とではその差がとてつもなく大きいのです。「伊豆の踊子」は僕の中で後者です。

この作品を理解するには、まず川端康成の生い立ちを理解することが必要だと思います。そして踊子である旅芸人が当時の社会的地位としてどうであったかも理解する必要があります。
主人公はおそらく川端康成本人だと思います。川端康成は身内を若い頃から亡くし、ほぼ孤児のような状態でした。そんな彼が当時は決して社会的地位が高くはない踊子たちを前にしてどのような感情を抱くのか、またその感情はどこから来るものなのか。その解釈はおそらく無限にあると思います。

「砂の女」「城の崎にて」「銀河鉄道の夜」「伊豆の踊子」を読んでこれらの作品には僕の中で共通項があります。それは内容がすんなりとイメージできないということです。しかし同時に気づいたことですが、イメージできないということはそれだけ人によって解釈が異なるということなのかもしれません。
解釈を自分なりに味わうことを文学というのかなと感じるようになりました。

一方、「人間失格」「細雪」「沈黙」「あすなろ物語」「こころ」「潮騒」は情景を頭の中にありありと思い描くことができ純粋に楽しむことができました。
ということは、これらの作品は僕にとって文学ではなく何なのだろうか。そんなことを考え哲学に耽る今日この頃です。

『本を読む人だけが手にするもの(古典編)』自薦または他薦50冊のうち10冊目の書評

タイトル『罪と罰』
記事No5131
投稿日: 2020/02/01(Sat) 07:35
投稿者カズ
> 『伊豆の踊子』(新潮文庫)川端康成
>
> 古典は正直難しいですね。
> 今回で古典チャレンジは10作品目ですが、内容がスッと頭に入ってくる作品と、そうでない作品とではその差がとてつもなく大きいのです。「伊豆の踊子」は僕の中で後者です。

 『罪と罰』文庫で100ページまで耐えて読みましたが、昨日挫折。
 捨ておきます。

 時代背景や世界観を理解しようとするのですが、物語が進まずにくどくど主人公の心理描写が続くので、つまらないんですね。
 小学校か中学校の時、ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』やルナール『にんじん』を読まされた時の感覚と共通して、後味悪いです。

 しばらく、須賀しのぶ作品でリハビリしようかなあ、と(苦笑)。

タイトルRe: 『罪と罰』
記事No5133
投稿日: 2020/02/01(Sat) 15:31
投稿者USA
>  『罪と罰』文庫で100ページまで耐えて読みましたが、昨日挫折。
>  捨ておきます。
>
>  時代背景や世界観を理解しようとするのですが、物語が進まずにくどくど主人公の心理描写が続くので、つまらないんですね。
>  小学校か中学校の時、ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』やルナール『にんじん』を読まされた時の感覚と共通して、後味悪いです。
>
>  しばらく、須賀しのぶ作品でリハビリしようかなあ、と(苦笑)。

自分に合わない本をバッサリ切り捨てることは全然ありだと最近は思うようになりました。
僕は『本を読む人だけが手にするもの』チャレンジをかれこれ2年ほど続けていますが、その過程でたくさんの本に出会いました。自分に合う本に出会ったときには無上の喜びを感じますし、読了後には爽快感すら覚えます。
だからこそ、合わないものに自分の貴重な時間を費やすくらいなら、次の素敵な出会いを求めたいと思うようになりました。このあたりのバッサリ感は藤原さんから多大なる影響を受けております(笑)

さてさて、「古典チャレンジ」も5分の1が経過しました。今の段階でのマイベスト3を発表されていただきたいと思います。

ベスト1『沈黙』(新潮文庫)遠藤周作
テーマは宗教なのですが、描かれているのは人間心理の深部です。人の信念はいかにして折られるのか。かなりの衝撃作です。

ベスト2『こころ』(新潮文庫)夏目漱石
隠居のような生活を送る「先生」にはどのような過去があるのか。クライマックスで先生が手紙で語りかける場面は圧巻です。文章が綺麗で鮮やかで、そして何より読みやすい。さすが文豪、夏目先生です。

ベスト3『人間失格』(新潮文庫)太宰治
主人公は小さい頃から他人とは違った感性がありました。それ故に他人が理解できません。そこで道化として生きていくのですが、ピエロを演じるうちに精神的におかしくなり最後には自分を完全に見失うのです。その過程がなぜかリアルなのです。

まだまだ古典チャレンジは続けます。このベスト3を超える作品に僕は出会うのか。楽しみです。

タイトルRe: 伊豆の踊子
記事No5134
投稿日: 2020/02/01(Sat) 16:09
投稿者ようへい
USA様

書評・リストアップ「ありがとうございます。

情報の洪水に生きる現代の我々が、圧倒的に情報の量も種類も少なかった過去の「文字」という媒体から何が得られるのか興味があります。

動画情報の最初の10秒で情報の取捨選択をしている現代人の脳細胞にひっかかる文字という情報。

古典にそのヒントがあるように思います。

USA様のチャレンジ楽しみにしています。

奈良市在住 ようへい