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タイトルすごい作家を見逃していました。
記事No5129
投稿日: 2020/01/30(Thu) 18:49
投稿者カズ
 須賀しのぶ『革命前夜』(文春文庫)・・・傑作です。

 『蜜蜂と遠雷』に勝るとも劣らないピアノ、オルガン、バイオリンの音の表現力。
 『マチネの終わりに』を彷彿とさせるラブストーリー。
 それらを、壁崩壊前夜のベルリンを舞台にして重厚な物語に紡ぎます。

 朝井リョウさんが、(行ったことがないのに)なんでも書ける(描ける)作家と評していました。いやあ・・・全く知らなかったなあ。

タイトルRe: すごい作家を見逃していました。
記事No5132
投稿日: 2020/02/01(Sat) 11:47
投稿者松井の母
参照先http://4521
>  須賀しのぶ『革命前夜』(文春文庫)・・・傑作です。

須賀しのぶ!

「また、桜の国で」は第二次世界大戦前のポーランドが舞台。
心に沁みる一冊でした。

タイトル荒城に白百合ありて
記事No5139
投稿日: 2020/02/04(Tue) 21:35
投稿者カズ
> 「また、桜の国で」は第二次世界大戦前のポーランドが舞台。
> 心に沁みる一冊でした。

 昨年末に出た単行本『荒城に白百合ありて』(角川書店)から読んでみました。
 幕末から会津藩の最後が舞台。会津藩士に嫁いだ女と薩摩藩士の異形のラブストーリー。いやはや、すさまじいまでの表現力で参りました。
 異形の、ではなく、畏敬の・・・と評価すべきでしょうね。

タイトル衝撃!『神の棘』
記事No5151
投稿日: 2020/02/13(Thu) 18:08
投稿者カズ
> > 「また、桜の国で」は第二次世界大戦前のポーランドが舞台。
> > 心に沁みる一冊でした。

 次に読んだのは(三作目になりますが)『神の棘』2分冊で1200ページ。
 衝撃!

 こんな、とんでもない筆力のある作家を見逃していたのか、と。

 ナチス支配下のドイツに生きる14歳からの幼馴染マティアスとアルベルト。修道士とナチスのSSとして生きる2人の壮絶な人生が問いかける「宗教とは何か?」そして「戦争とは何か?」。

 一方では、テーマ性としては遠藤周作の「沈黙」を彷彿とさせながら、その物語に引き込む力は宮部みゆきか、あるいは史実を調べ尽くしての物語構成は「ローマ人の物語」の塩野七生レベルかもしれない。

 とにかく参りました!!

 『また、桜の国で』ももう取り寄せてありますが、ちょっと他の本を読んでからにしますね(苦笑)。

タイトル『芙蓉千里』『また、桜の国で』
記事No5168
投稿日: 2020/02/29(Sat) 20:20
投稿者カズ
> > > 「また、桜の国で」は第二次世界大戦前のポーランドが舞台。
> > > 心に沁みる一冊でした。

 『芙蓉千里』は、軍部が勢力を強める満州の遊郭が舞台。ナンバーワンの女郎とナンバーワンの芸妓を目指す少女たちの物語。この作家の作品の歴史的な背景は史実に基づいています。
 『また、桜の国で』は、ナチス支配下のポーランドに赴任したロシア系日本人の物語。この作品は、『神の棘』に続いて素晴らしい。

 林真理子さんと昨日この作家のことを語ったのですが、林さんは押したのに、須賀さんは賞を取れなかったと言ってました。
 史実を調べ尽くして、主人公にその時代のその舞台で演じさせる手法は、すごい筆力だと思います。

タイトル須賀しのぶ『夏の祈りは』
記事No5172
投稿日: 2020/03/02(Mon) 18:07
投稿者カズ
> > > > 「また、桜の国で」は第二次世界大戦前のポーランドが舞台。
> > > > 心に沁みる一冊でした。
>
>  『芙蓉千里』は、軍部が勢力を強める満州の遊郭が舞台。ナンバーワンの女郎とナンバーワンの芸妓を目指す少女たちの物語。この作家の作品の歴史的な背景は史実に基づいています。
>  『また、桜の国で』は、ナチス支配下のポーランドに赴任したロシア系日本人の物語。この作品は、『神の棘』に続いて素晴らしい。
>
>  林真理子さんと昨日この作家のことを語ったのですが、林さんは押したのに、須賀さんは賞を取れなかったと言ってました。
>  史実を調べ尽くして、主人公にその時代のその舞台で演じさせる手法は、すごい筆力だと思います。

 まったく違うジャンルですが、これも高校野球を調べ尽くして書いているのでしょう。
 完全に、安心して読める野球小説。しかも、ドラマに溢れた高校野球。

 見事!
 
 高校野球を題材にした他の著作もいくつもあるんですが、本作では、同じ埼玉の県立北園高校野球部を舞台にして、第1話を1988年の設定から始め、10年ごとに第2話、第3話と進め、第4・5話を2017年の設定にする構成で、30年間の歴史を物語の主人公たちに負わせているのです。

 これにて、ひとまず須賀しのぶ探求キャンペーンは終わりにします(笑)。

タイトルRe: 衝撃!『神の棘』
記事No5217
投稿日: 2020/04/11(Sat) 07:19
投稿者USA
>  次に読んだのは(三作目になりますが)『神の棘』2分冊で1200ページ。
>  衝撃!

病理を捉えた部分を全てそぎ落とした、健全なドイツ。しかし完璧に善である生命体など存在しない。悪い部分を排除しても、また新たな病が生まれる。そうしたら、それをまた排除するのか。そうして、いずれ無になるまで我が身を切り刻んでゆくつもりなのだろうか。

僕はこの一文が著者が最も訴えたかったものではないかと思います。

タイトルRe: すごい作家を見逃していました。
記事No5181
投稿日: 2020/03/13(Fri) 19:02
投稿者USA
>  須賀しのぶ『革命前夜』(文春文庫)・・・傑作です。


ぜひ映画化されて欲しい。そして本作で出てくるハインツ・ダイメル氏が作った音楽がどんなものになるかを聴いてみたい。『マタイ受難曲』がベースなのでしょうが、映画化されたとしたら須賀しのぶさんは誰に編曲を依頼するのかな?そんな妄想に駆られます。