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タイトルゴッドドクター徳田虎雄
記事No5109
投稿日: 2020/01/18(Sat) 12:07
投稿者カズ
 『神になりなかった男』の文庫版が出ました。
 『ゴッドドクター 徳田虎雄』(小学館文庫)。書き手は『マンション崩壊 ―あなたの街が廃墟になる日』から注目していたノンフィクション作家の山岡淳一郎さんです。

 徳洲会については、若い人の中には、猪瀬直樹氏が都知事を辞めるきっかけになった5000万円献金疑惑で初めて知った方も多いと思いますが、今では全国に71病院3万人の職員を擁し、4600億円という規模の最大の病院グループに成長しています。
 はじめは医師会の既得権勢力と戦いながら、市民のための医療を(沖縄の離島僻地にも)拓いていった志ある社会運動だったのですが、途中から徳田理事長が政治にも参戦して金まみれになり、最後は家族と経営者と医師団が割れていく週刊誌ネタだけについつい目を奪われがちです。
 しかし、このグループが残した遺産は大きく、今も緊急医療や被災地での救急体制、あるいは医療空白地帯や僻地でのドクターヘリを含めた医療ステムの運営を含めて、医療・介護の世界に一筋の強い光を放っています。

 この本は、ダークサイドも含め、かなり冷静に日本の医療世界を見つめなおせる一冊に仕上がっているように思えました。

タイトルRe: ゴッドドクター徳田虎雄
記事No5136
投稿日: 2020/02/03(Mon) 23:27
投稿者USA
>  はじめは医師会の既得権勢力と戦いながら、市民のための医療を(沖縄の離島僻地にも)拓いていった志ある社会運動だったのですが、途中から徳田理事長が政治にも参戦して金まみれになり、最後は家族と経営者と医師団が割れていく週刊誌ネタだけについつい目を奪われがちです。
>  しかし、このグループが残した遺産は大きく、今も緊急医療や被災地での救急体制、あるいは医療空白地帯や僻地でのドクターヘリを含めた医療ステムの運営を含めて、医療・介護の世界に一筋の強い光を放っています。
>
>  この本は、ダークサイドも含め、かなり冷静に日本の医療世界を見つめなおせる一冊に仕上がっているように思えました。

読みました。
正直な感想として「江副浩正」を読んだ時と同じような印象を受けました。
最初は崇高な目的がある。その目的に向かって邁進するうちに実績も富も名声も得て、さらなる野望のためにやがて権力に近づいていく。しかし権力には多くの罠が潜んでいて、その権力によって己が身を滅ぼす。
なんだか人生って儚い。そう思いました。


『本を読む人だけが手にするもの(ノンフィクション編)』自薦または他薦50冊のうち8冊目

タイトルRe^2: ゴッドドクター徳田虎雄
記事No5137
投稿日: 2020/02/04(Tue) 07:22
投稿者カズ
> 正直な感想として「江副浩正」を読んだ時と同じような印象を受けました。
> なんだか人生って儚い。そう思いました。

 しかし、現場が強かった場合には、その神様が作り上げたものは残るんですね。
 神様自身は自分がいないともたないだろうと思っても、組織というのは意外と強くて、神様を失っても残る。
 徳洲会の病院も、各地で健闘してますよね。

タイトルRe^3: ゴッドドクター徳田虎雄
記事No5140
投稿日: 2020/02/06(Thu) 16:11
投稿者USA
>  しかし、現場が強かった場合には、その神様が作り上げたものは残るんですね。
>  神様自身は自分がいないともたないだろうと思っても、組織というのは意外と強くて、神様を失っても残る。
>  徳洲会の病院も、各地で健闘してますよね。

確かにその通りです。
患者さんからすれば組織内部や政治のゴタゴタなんてどうでもいい。今目の前にお医者さんがいてくれて、苦しみから救ってくれることだけを望んでいるのですから。現場で働く方々が真摯に患者さんと向き合っているからこそ、まだ徳洲会は存続しているのだと思います。

それはリクルートにしても同じだと推察します。リクルート事件においてあれだけ世間を騒がせた渦中でも顧客から真に必要とされていた、それは他ならぬ現場の社員が真摯に顧客と向き合っていたからに違いありません。

その意味で僕は掛け替えのなさを今の職場で提供できているのかな、と自分のことをふと鑑みるいいきっかけになりました。
ノンフィクションチャレンジ、やはりいいですよ。皆さまもぜひいかがでしょうか?