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タイトル潮騒
記事No5026
投稿日: 2019/11/03(Sun) 13:13
投稿者USA
『潮騒』(新潮文庫)三島由紀夫

なぜタイトルが潮騒なのか。
それは「潮騒」という単語が小説の中で5回ほど突如として現れ重要なアクセントとなっているからです。しかしその出現箇所が実に見事にハマっているのです。まるでそこにしかハマらないパズルのピースのように。

舞台は伊勢。ストーリーは海に生きる若者たちの恋物語。ある2人の若者の恋は純愛そのものなのですが、その純愛に嫉妬するものあり、また反対するものあり、そこに村特有の噂話が絡まったりと、とにかく読者を飽きさせません。

またなんといっても三島の情景描写が美しい。
伊勢に生きるものたちの力強さがその情景描写ともに実に美しくそしてくっきりと描かれています。

さて、最後に「潮騒」はどこに現れ、そしてどんな意味を持たせるのでしょうか。それは読んだ方のお楽しみです。

『本を読む人だけが手にするもの(古典編)』自薦または他薦本50冊のうち2冊目の書評

タイトルRe: 潮騒
記事No5030
投稿日: 2019/11/04(Mon) 01:42
投稿者ようへい
USA様

いつもありがとうございます。

年を重ねると目の前の家族(主に妻かも・・笑)の対処に全力を尽くしているせいか、もはや恋愛のような感覚が全く想像出来なくなりつつあります。

君の名は を見たときに涙が流れたのは
ストーリーや映像美では無くて、高校生の瑞々しい感性が遠い昔に思えたことによる虚無感からでした。

情景は年の功で描けるかもしれませんが、純愛やそれに纏わる嫉妬はどう転んでも私には描けそうにありません。

引き続き書評お待ちしております。

奈良市在住 ようへい