[リストへもどる]
一括表示
タイトルオーダーメイド殺人クラブ
記事No4789
投稿日: 2019/06/12(Wed) 18:29
投稿者USA
『オーダーメイド殺人クラブ』(集英社)辻村深月

主人公は女子中学生の小林アン。
俗にいう「中二病」をアンという人物を通して実に巧みに、そして繊細に描いております。
大人になってからこの小説を読むと、こんなことで死にたいと思っていたら命がいくつあっても足りない、などと身も蓋もないことを思ってしまいます。
しかし自分が中学生であった頃に思いを馳せながら読んでみると、やはり理解できる部分もあります。自分の身の周りの世界が全てでありそれ以外の世界は存在しない、くらいに思い込んでしまう時期がちょうど中学生なのかもしれません。

『島はぼくらと』は高校生、
『ぼくのメジャースプーン』は小学生、
『冷たい校舎の時は止まる』は高校生、
そして本作
『オーダーメイド殺人クラブ』は中学生
がそれぞれ主人公なのですが、ストーリーは驚くほど違いがあります。
それだけに作品を読むごとに作者の振れ幅の大きさに驚かされます。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち34冊目の書評