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タイトルホケツ!
記事No4760
投稿日: 2019/05/22(Wed) 23:13
投稿者USA
『ホケツ!』(祥伝社文庫)小野寺史宜

主人公の大地は中学校でも高校でもずっとサッカー部でホケツでした。高校にいたっては3年生で自分だけがホケツです。そして大地の両親は若くして離婚しており、その母親とも中学生の時に死別しました。今は母親の姉と二人暮らし。
このような複雑な環境の中、大地の多感な青年期の感情を実に巧みに描いております。
もう絶対、誰が読んでもオモロイです。間違いなしです。

僕自身も高校の硬式野球部ではホケツでした。でもそのホケツの期間が今の僕を築き上げてくれました。
あなたはホケツだった時期はありましたか?それはきっとあなたの財産になることでしょう。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち31冊目の書評

タイトルRe: ホケツ!
記事No4768
投稿日: 2019/05/26(Sun) 22:30
投稿者ようへい
USA様
人生の結果は変更できなくても
結果をどう捉えるかは本人次第で変更できる。
だから結果に対する評価は自由で、その部分のコントロールが出来れば良い人生になりそうですね。

いつもありがとうございます。

奈良市在住 ようへい

タイトル慈雨
記事No4775
投稿日: 2019/06/02(Sun) 22:39
投稿者カズ
> 『ホケツ!』(祥伝社文庫)小野寺史宜

 これは、一条高校の図書館で高校生が読む書籍を片っ端から借りて読んだ時、偶然発見した名作。

 本日、読み終わった文庫で、これも偶然、啓文堂渋谷店で何気なく手に取ったんですが、素晴らしかった作品も挙げておきます。
 『慈雨』柚月裕子(集英社文庫)です。

 三和シャッターのCMで、日本には100種近くの雨の種類(呼び方)があるそうですが、最後の最後に「慈雨」がどんな雨なのかは明かされます。
 帯にある「極上のミステリーにして、慟哭の人間ドラマ」に嘘はない、深い小説です。

 本日は香川県の小豆島に招かれて講演に行ったのですが、その前後に飛行機の中で、引退した元刑事が四国でお遍路さんを旅する物語を読んで涙するとは・・・これも偶然でした。

タイトルRe: 慈雨
記事No4787
投稿日: 2019/06/09(Sun) 05:31
投稿者ノリ < >
『慈雨』の柚月裕子さんは、山形市在住の作家さんです。ミステリー作家として山形の誇る作家です。図書館でも講演してくれました。恥ずかしながら、読んだことないので、早速、今後の読書リストに入れます。ようやく、箱の中の天皇を読み始めています。冒頭から引き込まれています。

タイトルRe: 慈雨
記事No4794
投稿日: 2019/06/16(Sun) 10:58
投稿者USA
>  本日、読み終わった文庫で、これも偶然、啓文堂渋谷店で何気なく手に取ったんですが、素晴らしかった作品も挙げておきます。
>  『慈雨』柚月裕子(集英社文庫)です。

>  本日は香川県の小豆島に招かれて講演に行ったのですが、その前後に飛行機の中で、引退した元刑事が四国でお遍路さんを旅する物語を読んで涙するとは・・・これも偶然でした。


警察OBである神馬智則は退職後に妻である香代子とともに四国お遍路へと向かいます。
神馬のお遍路の目的は贖罪と事件被害者への弔い。お遍路を通して描かれる神馬の反芻はとても痛みを伴うものです。その側に寄り添う妻香代子。
この小説を読むと、人それぞれ何かを抱えて生きている、そんなことを思わずにはいられません。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち36冊目の書評

タイトル同じ小野寺史宜さんの新作
記事No4796
投稿日: 2019/06/16(Sun) 22:01
投稿者カズ
> 『ホケツ!』(祥伝社文庫)小野寺史宜

 小野寺史宜さんの書き下ろし『ライフ』(ポプラ社)が今、書店の平台に乗っている。
 同じ作家の『ひと』もそうなのだが、この作家の丁寧に若者の生活を観る視点が暖かくて鋭い。

 『ライフ』の主人公は会社を辞めちゃってコンビニでバイトしている男で、しがないアパートの1階のワンルームに一人暮らし。母親は父親と死に別れて工務店の社長と再婚した。
 そのアパートの2階に足音がうるさい住人が引っ越してくる。ついで、2階もワンルームの間取りなのに、子どもの走り回る音も・・・大きな事件が起こるわけではない。ありそうな日常生活が淡々とつづられる。
 その中で、主人公のゆっくりとした足取りは、どこに向かうか。

 『ライフ』も『ひと』も、現代の若者の心象風景をしっかり描いてくれているから、読んでいて何かまどろっこしい気もするのだけれど、最後はハッピーエンドだから、救われる。