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タイトル望み
記事No4718
投稿日: 2019/04/17(Wed) 22:57
投稿者USA
『望み』(角川書店)雫井脩介

もしもあなたの息子の同級生が死亡して、その死因にあなたの息子が関与していた場合、あなたは次のどちらを望みますか?

@あなたの息子は同級生を殺した加害者。その後、あなたの息子は逃亡。しかしまだあなたの息子は生きている。
Aあなたの息子は同級生と同じ被害者。まだどこに遺体があるかは不明だが、同級生を救おうとしたところ息子は殺され、この世にもういない。

@の場合、息子は生きている。しかしその先に待っているのは贖罪の人生。
Aの場合、息子には二度と会えない。しかし息子は罪を犯していないどころか、同級生を守ろうとした。

@あるいはA、どちらを選んでも絶望的な「望み」しかありません。
あなたはどちらを「望み」ますか?

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