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タイトル2つ目の坂へ進むための最初の坂の下り方
記事No4695
投稿日: 2019/03/17(Sun) 20:36
投稿者カズFAN
藤原先生のご講演を拝聴いたしました。

毎週木曜7時台にThe News Masters TOKYOで藤原先生のトークを聴いて、週の後半に向けたやる気に替えています(今月での番組終了がとても残念です)。

私は自身の領域で社内では一定の評価を得て管理職(40代半ば)をしていますが、AI・DX時代のこれからにおいては藤原先生の坂の上の坂等でご指摘されている通り、
次の20年間を実務・現場でも第一線で活躍できるように、会社員第2タームに向かいたいと考えています。

実務・現場では部下・若手と張り合う立場ではないものの、後ろ向きな時は今のままではピーターの法則にハマっている自分を想像することもあります。

これまでは、山の途中と降りるとそこで諦めたことと同じというつもりで勤めてきたこともあり、いつ自分の決断を下してよいか、悩ましく思っています。

とはいえ、新たな第2タームで坂に登れた場合は、立場・処遇も相応になれるような制度の検討など、これまでの第1タームでの「働く」から「仕事をする」にしたいと思ってます。

藤原先生に伝わったかどうかわかりませんが、会社員第2タームの坂に向かうために、捨てるべきもの(プライド?今の立場?処遇?)は何だとお考えでしょうか。

アドバイスを頂けると幸いです。よろしくお願い致します。

タイトルRe: 2つ目の坂へ進むための最初の坂の下り方
記事No4696
投稿日: 2019/03/18(Mon) 07:26
投稿者カズ

> 会社員第2タームの坂に向かうために、捨てるべきもの(プライド?今の立場?処遇?)は何だとお考えでしょうか。

 『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済)に載せましたが、サラリーマンが得ている報酬には4象限(2by2)あり、「報酬マトリクス」と呼んでいます。
 ツイッター/フェイスブックとも1月15日に、この図を公開していますのでご覧ください。

 横軸は、右方向が「経済的な価値(年収やストックオプションなど)」で、左方向が「経済的でない価値(自由、家族との時間、仲間と遊ぶ充実感など)」です。
 縦軸は、上方向が「組織的なパワー(昇進重視の権力志向)」で、下方向が「個人的なパワー(自分に付く技術重視のプロ志向)」です。

 通常、入社してから20代、30代は、この図の中心から右上に向かうベクトル上で動きますよね。配属された部署でか邁進し、昇進して早く年収を上げたいからです。社長への道と言ってもいいかもしれません。

 私の場合は、そうしていたら30歳で心身症の一種の「メニエル」を発症し、それ以上右上には進めなくなったので、下方向、つまり個人的なパワー重視に切り替えました。
 つまり、「権力」を捨てて「技術」を磨く道を探ったということになります。
 さらに、ヨーロッパで成熟社会の有り様を学んだ後、40歳で会社を辞めてフェローになります。この時点では、「保証」を捨てて「自由になる時間」を取り、「テーマを追う仕事の仕方」に切り替えたことになります。

 基本的にはサラリーマンは、昇進による「権力」と会社に属して得られる「保証」が魅力なわけですから、この一番美味しい「権力」と「保証」を捨てる気で人事部と取引すると、「経済的でない価値(自由な時間など)」が得られたり、プロへの道が開けたりすると思います。
 キャリア形成も、組織との取引ですから。

 また、自分が40代になり、次の50年で(後半戦に)どのような仕事の仕方をして、どのように生きるのか、自分ベクトルをはっきりさせるために考えるべきことは、そのベクトルの方向性です。

 上記の4象限は、それぞれ
 右上:「力」を武器に生きる「社長型」
 右下:「技」を武器に生きる「自営業/プロ型」
 左上:「つながり」で生きる「NGO/NPO/公務員型」
 左下:「好き」で生きる「研究者/趣味/オタク型」
 に分かれますよね。

 自分が今、どこにいるかではなく、どちらを向いて走るのかを見極めることが大事です。
 私自身は、30代でリクルート事件とダイエーグループ吸収事件を経験して「雇われている身では社長になってもナンボのもんじゃ」と思っちゃったことと、子どもが生まれて「40代からはテーマを追いかける仕事の仕方をしたい」と強く思ったことが、「自営業/プロ型」への道に自分を導きました。

 こういう思考法と実際にやってみて無限の修正をかける「修正主義」の生き方こそが、「働き方改革」の本質だと考えています。
 生き方や子育てに「正解」はありませんからね。

タイトルRe^2: 2つ目の坂へ進むための最初の坂の下り方
記事No4697
投稿日: 2019/03/18(Mon) 23:29
投稿者カズFAN
藤原先生

お忙しい中、ご助言に感謝申し上げます。

明確に自分で言語化できていませんでしたが、サラリーマンとして『一番美味しい「権力」と「保証」』を意識しているのだと認識できました。

次の50年の4象限について、現時点の静止画で捉えることなく、社会の進展と共に変わっていくことを仮説として考えたいと思います。
6月迄を目標に、『どちらを向いて走るのかを見極める』を行い、以降は『修正主義』で捨てたものへのリスクヘッジで心のバランス(不安への対応)を図りたいと思いました。
確かにこれは「働き方改革」の本質ですね。

『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済)、改めて読ませて頂きます!