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タイトル歓喜の仔
記事No4680
投稿日: 2019/03/05(Tue) 18:41
投稿者USA
『歓喜の仔』(幻冬舎)天童荒太

主人公は3人の兄妹です。ヤクザからの借金があるにもかかわらず父は子供を置いて逃げ、母は寝たきり。借金返済のため長男、次男は覚醒剤を作ります。3人はこの世の地獄のような生活を送ります。

長編です。文庫で700ページほどあります。途中で長男の妄想が入ってくるので話がややこしくなり、正直な感想として読み辛かったです。それでも読む価値は絶対にあります。

逃げた父は、寝たきりの母は、残された子供は、家族を追い込むヤクザは、それぞれどんな心境だったのか。それぞれが地獄を抱えています。この小説にあるような地獄にも希望はあるのか。それは読んでみて、読者が各々感じるしかありません。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち20冊目の書評

タイトルRe: 歓喜の仔
記事No4683
投稿日: 2019/03/09(Sat) 01:15
投稿者ようへい
USA様
書評ありがとうございます。

> 逃げた父は、寝たきりの母は、残された子供は、家族を追い込むヤクザは、それぞれどんな心境だったのか。それぞれが地獄を抱えています。この小説にあるような地獄にも希望はあるのか。それは読んでみて、読者が各々感じるしかありません。

家族を追い込むヤクザが背負っている地獄の方が大きかったりするかもしれませんね。
人には他の人に見えない過去を背負い、未来を見つめている。
人生を人生たらしめるのは幸せも不幸も振幅の大きさかもしれませんね。

奈良市在住 ようへい

タイトルRe^2: 歓喜の仔
記事No4688
投稿日: 2019/03/09(Sat) 12:45
投稿者USA
> 人には他の人に見えない過去を背負い、未来を見つめている。
> 人生を人生たらしめるのは幸せも不幸も振幅の大きさかもしれませんね。

この小説は本当にすごい。エンディングは圧巻です。深すぎる。
何度も書評を投稿させていただいていますが、書評は本当に難しい。特に小説の書評は難しいです。何が難しいかというと、どこまで内容を掘り下げて紹介するべきかいつも迷うのです。
ネタバレしてしまうとこれから読む楽しみを奪ってしまうから、そんなことを僕がしてしまっていいのかなと怖くなってしまうのです。書評って奥が深いです。