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タイトル指導者としての立ち位置
記事No4665
投稿日: 2019/02/24(Sun) 04:55
投稿者りえ
22日に講演会は拝聴しました。
講演会の中で、上司と部下の関係、家庭での親子の関係で上下関係では、上の者が常に正しく正論を吐くために、下の者が相談しにくい状態に陥りやすい事を言われていました。その為、斜めの関係性を築くのが良いことも言われていました。
私の場合、職場でも家庭でも、上下関係というよりも横の関係に近い様に感じています。斜めの関係から横の関係まで人それぞれ割合が違う様に思いますが、適度な斜めの関係が築けているかどうかの目安、また築くために必要なこと、訓練方法があれば教えてください。

タイトルRe: 指導者としての立ち位置
記事No4667
投稿日: 2019/02/25(Mon) 07:49
投稿者カズ
> 私の場合、職場でも家庭でも、上下関係というよりも横の関係に近い様に感じています。斜めの関係から横の関係まで人それぞれ割合が違う様に思いますが、適度な斜めの関係が築けているかどうかの目安、また築くために必要なこと、訓練方法があれば教えてください。

 職場での上司と部下や、学校での先生と生徒、家庭での親子の関係が「タテの関係」です。職場での同僚やプライベートな友達同士、学校のクラスメートとの関係が「ヨコの関係」。
 「タテの関係」では本人にそういう意識がなかったとしても、命じたことに従うか、従わずに反抗するかという流れになりがちです。
 いっぽう「ヨコの関係」では同じTV番組を観、同じゲームをやっていて、同じような時代の価値観を共有しているから、話さなくても「あ、うん」」でわかる。

 したがって、 職場での部下や、学校での児童生徒や、家庭での子どもにとっては、「タテの関係」と「ヨコの関係」だけではコミュニケーション能力が育たないということになります。

 「ナナメの関係」というのは、家庭においては兄弟や、地域社会やコミュニティでのお兄さん役、お姉さん役、おじさん役、おばさん役、おじいちゃん役、おばあちゃん役というような「直接の利害関係のない第三者」との関係を指します。学校や会社のような組織では、先輩後輩、同じ部門ではないメンターとの関係になりますね。

 コミュニケーション能力が育つのは、価値観が違うか、異なる文化的バックグラウンドを持った他者になんとか自分の思いや考えを伝える練習を積んだ時でしょうから、「ナナメの関係」が豊かだとその条件を満たすことになります。

 私の感覚だと、友達のような上司が部下の成長を促すとは限らないように思いますし、また、家庭において、友達のような親子関係が子どもを成長させるとも思えません。
 とくに後者は、心理学者も、最近の父母が息子や娘と「友達のような関係」を理想としていて、反抗期がないことを危惧しているようです。
 家庭に友達がいたら、家を出て行こうとする自立心は生まれないでしょうからね。
 私も、家は、適度に居心地が悪い方がいい、そうでないと、いつまでも居ついてニートを増産することになりますよとPTAの会などでは警告しています。

 職場における上司部下も、友達関係になってしまうと「共依存」的な心理が強まって、部下からすれば、いつまでも頼れちゃうし、上司を超えて行こうとする自立心が弱まってしまうのではないでしょうか?

 以上、基本的な解説をしましたが、、あとは書籍「僕たちは14歳までに何を学んだか」などを読んでいただくと図解入りで詳しく解説しています。
 
 子どもにとっては、親と友達との関係だけでなく「ナナメの関係」を豊かにしてあげることが大事だという意味で、親が「ヨコの関係」や「ナナメの関係」を兼務するイメージではないのです。
 上司部下関係も同じで、部下にとって上司が「ヨコの関係」や「ナナメの関係」を兼ねるというのは無理で、職場における先輩、後輩だけでなく、他部門の上司や先輩にメンターのような存在がいるかどうか(相談できる人物が同じ職場でない場所にいるかどうか)は、離職率/定着にも深く関わります。

 あくまでも、職場における部下や、家庭における子どもの「ナナメの関係」(直接の利害関係のない第三者)との関係性を、上司や親として、豊かに育ててあげてくださいよという趣旨になります。子どもは塾やスポーツ教室などで学校とは違う関係を築いたり、キャンプに行ってリーダーとのナナメの関係を作ったりもしますよね。ご自身が子どもを友人家族とキャンプに連れて行くような機会でも、友達夫妻は自分の息子、娘とナナメの関係を築けます。

 そんなふうに、家族関係を外に開いていったら、自然に子どももナナメの関係が豊かになるのではないでしょうか。