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タイトルニムロッド
記事No4620
投稿日: 2019/02/03(Sun) 18:30
投稿者USA
『ニムロッド』(講談社)上田岳弘

第160回芥川賞受賞作です。

旧約聖書と仮想通貨という人間が創り出した想像の世界と、恋愛や中絶といった現実の世界を混同させることで、なんとも不思議な世界観を言葉で表現しています。
人間が意のままに全てを手にしたらその先に何が待っているのか。そんなことを考えさせられます。

タイトルRe: ニムロッド
記事No4621
投稿日: 2019/02/03(Sun) 19:46
投稿者カズ
> 『ニムロッド』(講談社)上田岳弘
>
> 第160回芥川賞受賞作です。

 この作品は『ホモ・デウス』と通じるところがあり、かつ、落合陽一くんが指摘する「無機物と有機物が融合する未来」にも通じてますね。人間はどこに向かっているのだろう、と。
 関係ないように見える「失敗した飛行機の残骸の数々」が、一番人間らしい営みのようにも思えてくるのです。

タイトル木曜日の子ども
記事No4622
投稿日: 2019/02/05(Tue) 08:35
投稿者カズ

 重松清『木曜日の子ども』も怖い作品。
 重松作品としては、『疾走』か、これかというくらい。

 3つの軸が絡まりながら物語が紡がれています。
 x軸は、「世界の終わり」を見たいと無差別殺人事件を起こした中学生の話。
 y軸は、その子が少年院から戻って教祖化する、やや現代宗教的な話。
 z軸は、その宗教的ムーブメントから息子を守れるかという家族の話。
 「父親とは何か?」・・・血縁がなくても「父親を演じる」とはどういうことなのか?・・・が底流をなす長編です。

 こんな小説を書いちゃっていいのか、という感想が新聞広告に載っていました。

タイトルRe: 木曜日の子ども
記事No4624
投稿日: 2019/02/05(Tue) 14:36
投稿者ようへい
USA様 藤原様 いつもありがとうございます。

>  3つの軸が絡まりながら物語が紡がれています。
>  x軸は、「世界の終わり」を見たいと無差別殺人事件を起こした中学生の話。
>  y軸は、その子が少年院から戻って教祖化する、やや現代宗教的な話。
>  z軸は、その宗教的ムーブメントから息子を守れるかという家族の話。



予備校講師の林先生が物事を考えるときにx軸y軸で考えると仰っていました。
3軸で捉える話は初めて聞いて新鮮でしたが、
非常に興味を引く話ですね。重松先生作品は とんび と後いくつか読んだことがありましたが、多彩ですね。
すごいです・・

奈良市在住 ようへい

タイトルRe: 木曜日の子ども
記事No4625
投稿日: 2019/02/05(Tue) 19:05
投稿者USA
>  重松清『木曜日の子ども』も怖い作品。

ご紹介、ありがとうございます。
仕事帰りにたった今本屋さんで購入しました。読むのが楽しみです。


今は西加奈子さんの『サラバ』を読んでる最中です。
めちゃくちゃ面白いです。

タイトルサラバ
記事No4626
投稿日: 2019/02/05(Tue) 23:09
投稿者カズ
> 今は西加奈子さんの『サラバ』を読んでる最中です。

 はい、もちろん、読みました。

タイトルRe: サラバ
記事No4633
投稿日: 2019/02/11(Mon) 00:27
投稿者USA
『サラバ!』(小学館)西加奈子

もはやこれは単なる小説ではなく、哲学書の一種だと思います。

「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」

これはちょっとすごい小説です。
僕はこの小説がよのなかフォーラムのNo.2094で紹介されていたので手に取りました。素晴らしい小説に出会えて感謝です。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち17冊目の書評

タイトルRe: 木曜日の子ども
記事No4639
投稿日: 2019/02/13(Wed) 22:10
投稿者USA
>  重松清『木曜日の子ども』も怖い作品。

『木曜日の子ども』(角川書店)重松清

ネタバレになるのでストーリーをここで述べるのは差し控えたいと思います。

少年たちの心の闇を描き切っており、読み進めるうちに行き場のない絶望感が身体を雁字搦めにし、僕は身動きが取れなくなりました。
それでも最後の最後に、どこまでも深い親子関係が光を灯しその光が闇を払い、僕の心は救われました。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち18冊目の書評