[リストへもどる]
一括表示
タイトル誘拐
記事No4526
投稿日: 2018/11/29(Thu) 22:06
投稿者USA
『誘拐』(筑摩書房)本田靖春

ノンフィクションの小説だけにあまり軽はずみな書評は憚られますが、身もふたもない言い方をすれば、世の中から犯罪はなくならないものなのかもしれません。
血で呪われた運命の螺旋にいるものは、そもそも一般の人が捉える「犯罪」という認識が欠如していると仮定すると、一般的な尺度で押し計れない行動を起こすことは哀しいかな世の中には存在します。その意味で「犯罪は悪いからやめよう」と声高に叫んでも、犯罪を減らすことはできても根絶はできないと思わされました。

あまりのリアリティに言葉を失いました。

『本を読む人だけが手にするもの(小説編)』(よのなかフォーラム出版)皆さまからの推薦本50冊のうち10冊目の書評

タイトルRe: 誘拐
記事No4528
投稿日: 2018/11/30(Fri) 00:06
投稿者カズ
> 『誘拐』(筑摩書房)本田靖春

 私の世代が子供の頃に起こった「吉展ちゃん事件」の犯人を徹底的に追いかけた小説じたてのノンフィクション。
 極悪な誘拐殺人なのですが、犯人をただ鬼畜として処理するのではなく、どうしてそのような人格が形成されたのか、社会的な背景の裏側までを鋭くえぐる傑作です。