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タイトルホモ・デウス 下巻
記事No4497
投稿日: 2018/11/17(Sat) 22:22
投稿者USA
『ホモ・デウス 下』(河出書房新社)ユヴァル・ノア・ハラリ

やっと下巻を読み終えた。

恐ろしい本である。上巻が人類史のおさらいであるのなら、下巻は未来の予測である。
私は本を買う時にはほぼアマゾンを利用する。
するとどうなるか?
アマゾンからは膨大なメールが届く。「あなたがこの本を読んだなら、あの本がお薦めですよ」といった具合に。さらには本の評価や書評まで求めてくる。
これは何を意味するか。アマゾンは私の本の購入履歴をデータとして取り込み、アルゴリズムは私に関して分析を始める。私は自分の意思で本を購入しているつもりであるが、いつしかアルゴリズムに自分の意思決定を委ねることになる。
これは何もアマゾンに限らず、マイクロソフトやグーグルも同様である。

この本を読んで自分自身が未来を予測した上でテクノロジーとどう向き合うかを考えないと、自分が自分ではなくなるというリスクに陥る可能性がある。
ぜひ皆さんにも読んでいただきたいです。

タイトルRe: ホモ・デウス 下巻
記事No4498
投稿日: 2018/11/18(Sun) 02:54
投稿者ようへい
USA様。
書評ありがとうございます^_^
奈良市在住のようへいです。
いつも思うのですが、人間は言語でしか思考ができず、他者との関係性の中でしか自分を認知・評価できません。
相対関係の構成理由がたとえアマゾンのアルゴリズムであってもそれなりに存在承認はできると思いますが、考えてみると少し恐ろしく感じます。
タイムコントロールがうまくいかず最近読書をサボり気味です。
いつも刺激をありがとうございます!

タイトルRe^2: ホモ・デウス 下巻
記事No4500
投稿日: 2018/11/18(Sun) 22:16
投稿者USA
> 相対関係の構成理由がたとえアマゾンのアルゴリズムであってもそれなりに存在承認はできると思いますが、考えてみると少し恐ろしく感じます。

この本は本当に恐ろしいです。
何が恐ろしいか。それは未来への洞察力です。

僕はこの本を読んだおかげで、自分がテクノロジーに対して抱いていた漠然とした疑問を霧が晴れるかのようにスッキリさせることができました。
その疑問とは「なぜグーグルに代表されるようなテクノロジー企業は無償で我々にサービスを提供しているのか」ということです。
グーグルにしろフェイスブック、ツイッター、アマゾン、ヤフー、ライン、これらの企業はほぼ無償でサービスをユーザーに提供しています。それに対しほとんどの人は疑問を抱くことなくサービスを利用しています。
僕はその点がずっと疑問でした。なぜこれらの企業は一義的には利益が上がらないようなサービスを提供し続けているのだろうか。
しかし僕の考えは余りにも浅はかに過ぎました。
これらの企業を仮に「エクセレントカンパニー」と呼ぶとします。
エクセレントカンパニーは僕の発想が遠く及ばない遥か先をみていたのです。
不特定多数の無限とも言えるユーザーからデータを集める。そのことで人間の行動パターンはほぼ解析できます。エクセレントカンパニーのアルゴリズムによる分析により、人間の行動パターンを完全に把握できる未来が近い将来必ず訪れます。
その未来を思えば、エクセレントカンパニーにとって一義的に利益が上がらないことなど全く意に介しません。逆説的に言えば「ユーザー側が無償でエクセレントカンパニーにデータを提供している」と言えます。
そうすると何が未来に起きるか。それは「エクセレントカンパニーの一人勝ち」です。
我々が気付いたころにはビックデータがエクセレントカンパニーに集約され、そのビックデータをアルゴリズムが自ら解析し、語弊を恐れずに言えば「アルゴリズムに踊らされる人類」が近い未来に到来すると思います。
それをビックデータを有するエクセレントカンパニーが主導となって演出できるのです。

なかばSFのような話になりましたが、これは動かしがたい未来だと思います。
この本を読み、そのような未来を予測した上でどのような距離感でテクノロジーと接するのか。それは個々人が自ら考え続けなければいけないと思います。

タイトルRe^3: ホモ・デウス 下巻
記事No4504
投稿日: 2018/11/21(Wed) 21:18
投稿者ようへい
USA様

詳細な考察ありがとうございます。

確かに今のネット社会におけるフリーのインフラ(mail map 検索 動画配信)は、なぜフリーなのかを考えるとマネタイズに繋がる価値のある情報を圧倒的ボリュームで手に入れることができるからだと思います。

もうこうなったらオフラインで自給自足生活をするくらいしか防衛策が無いように感じます。(笑)

またエクセレントカンパニーで思いつくのはgoogle amazonでしょうか?中国ローカルだとアリババなども入るかもしれません。

いずれにせよ、利益享受は上流のほうが膨大で、格差は更に広がっていく気がしています。

奈良市在住 ようへい