タイトル | : Re: 高校の定期考査 |
記事No | : 4175 |
投稿日 | : 2018/05/10(Thu) 23:02 |
投稿者 | : カズ |
> 公立高校の国語科教員ですが、考えれば考えるほど、なぜ定期考査を行うのかが分からなくなってきました。 > やってる場合ではない気が・・・。 > ですがそんな疑問は職場の誰も感じていないので、感じている私がおかしいのか?
いやいや、これは鋭い疑問だと思います。 なぜ定期考査を行うのか?・・・評定をなるべくフェア(公正)に行うためだと思っていました。年に1回だと一発勝負で普段からの勉強をサボる子もいるからでしょうか、各学期にありますね。とすると、中間と期末の2回、本当に必要なのか? これも「試験で成績をつけるぞ」という脅しをかけないと勉強しない子対策かもしれませんね。先生の権威を保証しているシステムだという意味です。
授業で毎回やったことを最後の5分でテストした方が本当はいいのかもしれませんし、そのデータが蓄積されて合理的に評定がつけられるのであれば、OKなんだと思います。
私はもう一条高校校長としての2年間の任務を終えて、通常の「教育改革実践家」として東京に戻っていますが、一条高校でも中間や期末試験は通常どおりありました。でも、学期と学科、教科によっては授業が行事や休日でつぶれてテスト範囲が狭くなってしまうことはありました。また、導入した生徒個人のスマホを使って授業で小テストを繰り返した先生もいます。
2学期以降に不登校になってしまって試験に出てこれなかったり、3学期の最後の期末試験をたまたま病気で欠席した生徒に対しては、1学期からの成績を見て配慮した評定をつけていました。 したがって、日常的に教えた知識をテストするのでない場合は、何回かの機会があったほうがいいと理解しています。
2020年以降に実施される高校の学力テスト(1〜2年生の範囲を問う教科書範囲の基礎学力テストで将来的には複数回、しかもネットで出題されるようになる予定)の成績が大学の入学試験時に提出されることになるわけですが、これが年に複数回行われるようになれば、個別の高校での試験は必要性が薄れるかもしれませんね。
ただし、部活が盛んな高校などでは、中間と期末に試験がないと勉強する動機付けが薄れ、メリハリがつかないという事情もありそうですが。
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